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オーブン付きロケットストーブの製作

 
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オーブン付きロケットストーブの製作

11月の初旬からオーブン付きロケットストーブの製作に着手しています。

デザインと設計は9月頃からしているので、プロジェクトの進捗はお恥ずかしながらとても遅いです。

今年は工場の暖房にロケットストーブを使って、燃焼の確認や薪の消費量なんかを確認しています。

薪の消費はボックス型ストーブに比べて少ないと感じますが、煙突の本数を増やし5本以上まっすぐにつなげると煙突への引きが強すぎて薪の消費が増える様に感じます。

今使って居るストーブの燃焼室は200mm角ですが、炎を大きく燃やすと近づけない位の熱量を放出します。

ボックス型ストーブの製作データはおおむね集まってきたので、私の調べた限りネット上でも情報の少ないオーブン付きロケットストーブを試作してどのような結果になるのかを知る為に試作に取りかかりました。

考えながら作るので時間ばかり費やします。

設計の段階で甘く見積もっていましたが、燃焼室、断熱層、断熱の外殻、そして本体と鋼板が3重になるので部品点数が多くなりとても重たいです。材料だけで300kgを超えてしまいました。

部品点数が多いので、加工の手間も掛かりますし、なにより全くブランニューの製品を作る場合は一工程ごとに考えねばならない事も多々有るので、手を動かすより考える時間の方が長い日もあります。

11月から製作に着手し、2016年の年内に完成したかったのですが、未だ完成に至らず新年の正月休み明けの完成を目指したいと思っています。

もっと簡素に作れば良かったのですが、実験といえども見栄えと性能は設計時点でしっかりと作り込みたいので、そこはいくら時間とお金が掛かろうとも手を抜くことは出来ません。

どんな機械も一緒ですが、未経験の装置を1から作り出すって本当に大変です。

しかしながら、背伸びをしてでも、経験の無い体験を積み重ねて行く事で知識と技能が向上するのでそこは避けて通る訳にはいきません。

結果が楽しみです

今回は燃焼室からヒートライザーまで全て断熱構造として、木を燃焼させたエネルギーを全てヒートライザーに集める様にしました。

設計段階での狙いは、発生した熱量がヒートライザーに集中することにより内部の空気が膨張し、強力な浮力が発生して力強い吸気に繋げたいと思いました。

吸気はガラス窓のエアカーテンを兼ねた1次吸気口と、灰だし口から微量の空気を吸い込み薪を効率よく燃焼できる事を狙いました。

今までロケットストーブ燃焼の条件、薪の量、吸気量、ロストルの形状、煙突の本数を色々変えてキレイに燃える条件があるか探りました。

煙突からでる煙で判断するのではなく、直に燃焼状況を目視しながら燃焼状況を観察することにより薪の量と吸気の関係を大まかですが掴む事が出来ました。

しかし、多くのストーブユーザーにはそんな事どうでも良くって、薪の消費量が少なく、暖かいストーブである事が大切だと思うので、そのような製品を完成させたいです。

まとめ

薪ストーブのブログを書き始めて約1年、記事数も少ないですし、薪ストーブの製作個数も少ないです。

本職の合間に作っているので今の環境だと1年間に多く作る事が出来ません。そのかわり、頭に浮かんだアイデアを具象化していく事に情熱を感じます。

毎回構造もデザインも全く違う薪ストーブを作り続けているので設計からテスト、改造、完成まで半年かかることもザラにありますが、これも経験を積む良い時間だと思ってこれからもより良い製品作りをめざして行きたいです。

 

正月明けのテストが上手く行ってくれることを今は願うのみです。

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