電力会社を名乗る詐欺電話を信じてしまった話

 

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天気が晴れやかな昼下がり、1本の電話がバイブレーターにセットしていた僕の携帯電話を揺らした。

昼寝から目覚めた直後だったので、登録されていない携帯番号からの着信を気にする事も出来ず急いで着信を取った。

 

電話口で彼は

「こちら関西電力調査部の物です、お客様の契約されている低圧電力使用量を実地調査致します。」

そう話し始めました。

「そして、そのときに1枚検針票をご準備下さい。弊社の係員が訪問しますので約10分程度で終わります。」

そう言って会話を切ること無くよどみなく話を続けた。

 

プロパイダや電気の切り替え、電気が安くなるブレーカーなど業者からアポイントを取ってくる商材に良い物は無いと考えている僕は、そういったたぐいの業者かと思ったから

「必要有りません、こないで下さい。」 ときっぱり拒否すると電話の向こうで話す彼は

「これは関西電力で契約頂いているお客様全てが対象の調査なので拒否出来る物では有りません。それでは訪問可能な日時をお伝え願えますか?」

そうきっぱりと言い切られました。

 

その時僕の頭の中では・・・

またもや訪販業者のセールスかよ→えっ?関西電力?

強制の調査っていったい何??

忙しいのにー 対応可能な日をいつにしようかな・・・

そんな感じで電話の真偽を考えるリソースを消し去られて、会社に調査へくる日程を確認することに意識が向いていました。

 

冷静になって振り返るとおかしなところが満載なんだけど、電話が終わった直後は予定を組むことに考えの焦点が定まってしまいその他に考えが及びませんでした。

この時点ではバッチリ関西電力だと信じ込んでいました。

さすがプロに掛かれば善良な一市民を標榜する中年なんてイチコロで騙されちゃいます。

 

 

時は流れ、2時間ほど過ぎた休憩時間・・・

少し冷静さを取り戻した僕は、ふと会話の内容で「電力調査」「使用量検査」などを検索して見ることにしました。

 

まずはグーグル

国内大手電力会社の契約に関する物ばかり

手がかりは一切無かった。今欲しいのはそんな情報じゃないねん!

 

次にtwitterで検索してみると・・・

関東、中部など地域は多様ながら

電力会社を名乗った詐欺の話があるじゃ無いの!

それも、1枚検針票を用意して下さいなど類似点多数。

これだ、この情報が欲しかったんだよー

 

この時の心境は

それまで信じ込んでいた自分の認知が否定され、自分がまんまと嘘を信じ込んでいた事が分かったので

意味も無くテンションが上がってしまい、気持ちが上滑りする感覚だった。

 

そして、確認の為にとった行動は関西電力お客様センターへ確認の電話をしてみた。

オペレーターの話を要約すると

  1. そもそも関電と契約しているのなら検針票を用意してもらう事は絶対無い。
  2. 営業所から電話するので携帯電話から発信することは無い
  3. 会社名だけを名乗ることは無い

前もってtwitterで検索して知っていた内容を簡略に回答して下さいました。

次に掛かってきたらどのような対応をすれば良いですか?そう聞いてみると

  1. 営業所の名前と住所電話番号の確認
  2. 部署の確認
  3. 教えてもらった場所へかけ直すと言う

この3つを教えてもらい、お礼を言って電話を切りました。

関電に電話して良かった。

 

はい、詐欺電話確定です。

しかし電話をかけてきた相手が詐欺師だと確定したので、なんだか気持ちが上滑りして冷静な判断が出来ない。

 

だけど、このまま放置するのも癪なので訪問予定日を回答する体裁で詐欺師へ電話してみた。

 

彼「はい、日程が決まりましたでしょうか?」

私「その前に、お宅の部署を教えてくれません?」

彼「私、関西電力です」

私「で?どこ?」

彼「関西電力の委託を受けているGRコールセンターでございます。」

おお、遂に会社名を名乗ったぞ。

ツイッターでこの詐欺会社を確認していたので比較的冷静さを取り戻し会話の矛盾点を一つずつ質問して行きます。

私「お宅、関西電力って名乗ったよね?」  彼「そのような事は言っていません」

私「検査は強制だと言ったよね?」  彼「そのような事は言っていません?」

私「何故電気使用量を調査するの?」 彼「受電後の契約が2通り有りまして。。。」

 

電話口の彼は、話のつじつまが全く合わなくても声のトーンは一切変わること無く、私の質問には答えず、嘘の主張を淀むこと無く話し続け、これ以上話すことは時間の無駄だと判断した僕は「じゃ、もういいかな?」と言って電話を切りました。

 

振り返り

まずは関西電力の強制調査と言う「権威の法則」に嵌まっていた。

  • 権威(性)Authority) – 人は権威的な人物に対し無自覚に従いがちであり、それはたとえ好ましくない行動をするよう依頼されてもである。チャルディーニは1960年代前半のミルグラム実験、並びに1968年ミライの虐殺(My Lai massacre)のような事例を挙げている。

出展 wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AC%E5%BE%97)より引用

それも詐欺師が僕を強制するんじゃなくて、自分が関電だと思い込んでいたので黒でも白に見えちゃう。

 

連日TVで放送されているオレオレ詐欺と言うのは、権威や社会的証明を使ってターゲットを巧みにはめて行く技術の結果なんだな。

 

今回は関電と言っていたけど、大学や役所、警察、税務署や銀行など権威のある機関を語って強制的な要請を受けたら気持ちが動転して視野が狭くなってしまうと実感しました。

 

今回は初めての経験だったので気持ちが動転してしまったけど、これはワクチンみたいな物で良い経験として今後に活かそうと思う。

そして、自分の気持ちが動転している時には、もはや正常判断が出来る状況では無いので速やかに信頼できる人へ電話をかけて助けを求めようと思う。

 

それにしてもGRコールセンターと言う詐欺会社の営業は本当に巧妙だった。

君のお陰でお金では買うことの出来ない社会勉強が出来たことは感謝するよ。

そして、迂闊にも携帯電話で営業をかけてくれてありがとう、さもなければずっと騙され続けていたかもしれません。

 

 

 

 

そのときの心境を記録すると伴に、読者への警鐘としたいです。

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