蓄熱サウナストーブ体験会の実施

今まで暖房利用のテストを行っていたMHですが、サウナでの利用も想定した設計を行っており9月から2度私一人でサウナ体験を行ってみました。

一人でサウナの実験を行うと、誰にも気を遣わずにじっくり行えることがメリットなのですが、評価するのが私一人であり体調により感じ方が大きく変化するので評価の信頼性が低いというデメリットを内包している。

前回サウナ利用を実施した時は少し頭痛がしたので30分程度しか楽しむことが出来ず、本格的な評価を感じるまでに至りませんでした。

そして今回、初めて複数人でのサウナ体験会を開催してみる事に。

参加者はウチのストーブを設置して下さったお客様と、チムニーボックスを設置してくれた工務店の社長さん。

初対面の頃は普通に距離感が有りましたが、お仕事を通じて会話を楽しめる仲になり今回のイベント開催に至りました。

目次

着座位置の改善

お部屋を暖房するだけなら不要なのだけど、サウナを楽しむ場合は着座位が置天井付近になるようにカスタムする必要があります。 理由は明快で、暖気は天井付近に滞留するから。

欲しい室温が30度程度なら直接床に座っても十分暖かくなるのですが、70~90度まで昇温するとなると着座位置を天井付近に設定しなければちょっと難しいです。

海外のサウナ施設の写真を見ても天井が低い物が多いのですが、形に理由が有るのだと想像します。

私の場合通常はストーブの展示室として利用したいので、ウマを使って簡易的な床を作り不要なときは収納する方式を採用。

床面の高さも均一では無く、高さに差をつける事で温度帯を調節出来る様にしてみました。

ストーブの出力問題

今後蓄熱式サウナストーブの導入を検討されている方にお伝えしたいのは、ストーブ単体の能力を論じてもあまり意味がなくてお部屋とのマッチングを考慮しないと思い描いた出力を得る事が出来ない恐れが有ります。

代表的な例として単に出力が少ない、サウナ利用時間が短いなどがあるけど蓄熱型はレンガに貯めた熱しか利用できないので総重量=暖房能力になります。

そんなの当たり前の事なので誰でも知っていると思うけど、大きくなれば重量に応じて加熱時間も増えるわけで岡山の久米屋さんは7時間かけてストーブを昇温しているそうです。

7時間火焚きするとなれば、10時から入るには深夜3時から火を焚かないと間に合わないので運営者の負担が重たい。

この様に、ストーブを重たく作るのはメリットがある反面運用に時間が必要になるので自分が欲しい運用から逆算してストーブを設計するのが良いかと思ってます。

薪炊きストーブと異なり、表面からの放熱も少なくて追い炊き出来ないと言う構造上の制約が有るし、一旦組み上げてしまったら作り直すのに多大な労力を必要とするので最初のプランニングがとっても大切。

うちの場合は、過去2回の実験を通して部屋の大きさに比べて蓄熱ストーブの出力が小さいと感じていました。

暖房能力は十分なのだけど、2時間を超えたあたりからぬるくなると感じるのでこれは単にストーブの重量が不足していると判断。

しかし、サウナ営業を行っている施設でもないしプライベートの遊び空間なので2時間楽しめれば十分と割り切れれば至って秀逸な性能を発揮してくれるので今のところ違和感を感じていません。

大切なポイントは、施設の様な出力を求めるのであれば暖房時間の短さを不満に感じるけれど、個人利用の遊びと考えるなら加熱時間も短いし十分楽しめる小回りの利く便利なストーブと考える事も出来る。

要は、自分が何を求めているかにより評価が正反対になるので、作る人の評価基準が一番大切だと言いたい。

感想

3時間火焚きを行い、十分本体に熱を貯めたストーブの天板を開けると室温が一気に上がってそこは正にサウナルーム。家庭菜園から収穫してきたレモングラスを煮出したお湯を石に掛けてハーブ蒸気浴を存分に楽しめました。

今回は2時間半くらいサウナ→休憩のサイクルを繰り返したのだけど、不満を感じる事は無くてとても楽しい時間を過ごす事が出来た。

今回が初の複数人体験会なので、また興味を持たれている方にお声がけするかwebでゆるーく体験会を募集して追加データを集めたい。

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