ヒミエルストーブ

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KD02の使い勝手

 
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お客様からKD02の質問を頂いたので、仕事の傍ら火を入れて確かめて見ました。

ご質問内容は

  1. 天板の温度
  2. お湯が沸きますか?

以上2点です。

テスト

 

先ずはいつも通り焚きつけてゆきます。

写真を見てわかる通り40cmの薪を縦に入れたら燃焼室上部分に余分な空間が出来ているのが気になるところ。

この状態で放置すると勝手に火が大きくなって行きます。

この状態になるとダンパーを絞って巡行運転に突入します。

しばらくすると、勢いよく天板に置いていたヤカンが沸騰しました。

天板の温度は約400度ちょっと。遮熱版が無いと熱くて近寄りたくありません。

このような感じで、点火すると後は放置するだけで緩やかに長時間燃焼するのがこの機種の特徴です。

便利ポイント

このような斧で割る事が難しい大きな節付き薪を2つ重ねる様に投入すると1時間以上ゆっくりと燃焼するので仕事に没頭できます。

仕事をしながら薪ストーブを運用した時、特に面倒だと感じるのは、

燃費が悪く、仕事に没頭しているといつの間にか火が消えてしまうことなので大きな薪で長時間放置できるのはとっても魅力的。

上の薪を投入して2時間後の写真がこちら。

2時間連続燃焼するって、どんなけ火持ちが良いんでしょう。

 

とは言え、デメリットも有って

使い方により程度の差はあれど、薪を追加した時に燃焼室の熱気に灰が舞い上がりお部屋側へ灰が飛び散ってきます。

この不具合は火の粉が飛散する恐れもあるので致命傷だと考えています。

 

そもそも、こんなに大きなドアが必要なのか?

オーブンをキャンセルしたスペースに目いっぱい大きな燃焼室を作ったら便利かと思って試作したけど、ドアが大きすぎる弊害も有ると分かったことが一番の収穫かな。

 

使ってみて気づいた感想は、いくら燃焼室を大きくしてもあまり意味はなくて程よい大きさが一番使いやすいと思いました。

具体的に言うと、ドアの高さは今の2/3くらいで、オーブンは作っても高さ10cmくらいが丁度いい。

 

まとめ

燃焼室が大きいことによるメリットはあるけれど、灰を巻き上げる症状が気に食わないので今の所このままの形状で販売することはありません。

 

何よりも安全を最優先しなくちゃダメなので。

 

KD01はこのような症状をあまり感じる事が無くて、その理由は燃焼室の天井が低いのと偶然にも熱気がドア側へ流れ出しにくい形状を採用しているからです。

 

2カ月間かけて作った試作機も、このように商品化出来ずにお蔵入りする事がザラにあるので新作設計って魔物だな。

とは言え、単に机上の空論を論じたわけでは無く実際に試作を行い、

違和感を検出して改善のサイクルを回すことが良い製品を生み出す最も手堅い手法なので今後も継続してゆきます。

 

今後はどうしましょうかね~

 

KD02のデータを活かして、更なる新作を作りたいのだけど来年の2月までは予約が詰まっているので次のリリースは来年の五月連休辺りになりそうな予感。

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