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天板の製作

 
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通常なら作ることに悩むことのない天板も今回は色々悩みながら作りました

蓄熱ストーブ用の天板を過去に作ったことがないのでどのような形状が最適かわからず、手が進む速度がいつもに比べ 非常に遅いです

進むべき方向が決まれば作業スピードはいつもと同じなのですが、進む方向を考えてる時間の方が圧倒的に長い

今回は高温になる部分の補強をどのように入れるかという部分と煙突との接続部分の溶接について悩みました

レンガの積み方によって天板の温度が変化するといえども300°cから500°cの温度まで天板の温度が上がるので単なる平板であれば熱で変形し反り返ってしまいます

ですので フラットバーで補強を入れて反りを防止するのですが、本体との隙間や フラットバーの幅、排気の流れなど考慮すべきポイントはいくつもあります

悩む理由は明確で、自分では確信をもって作り込んだとしても良くない筋の設計をするとあっという間に性能が悪化するし、押さえるべきポイントを見抜く経験の蓄積がないので、私自身が暗中模索していると言うのが正直な感想。

こんな時は過去の経験を参考に失敗したらやり直すつもりぐらいの決意を持って前に進まなければ考えるだけであっという間に時間が過ぎ去ります

そしてもう1つは煙突との接続部分です

ここへ内径150mmのパイプを直接溶接してもいいのですが、そうすると平面が溶接により引っ張られ 盛り上がるように歪んでしまうことを恐れていました

なので今回は パイプとフランジを溶接してそのフランジ自体を本体とネジ止めする事に。

こうすることで溶接による歪みを本体に及ぼさずにフラットな平面を維持するだけでなく、この先 使い続けて摩耗した場合でも 部品交換だけで対応することが可能です。

YouTube でユンボの爪を入れ替える動画を見たのですが、使用環境の厳しい金属部品をつなぎ合わせる場所は、ほぼボルトナットで組み付けられ ネジが固く錆びついて外れない場合は破壊して外すことを前提として作られていると気づきました

ですので 私もこれからは ネジが錆びついて動かなくなることを前提に、ネジをねじ切って新規に入れ替える 設計を取り入れてみようと思っています

本体が出来上がりテストが終了すればあとは 塗装をするだけ

塗装も結構奥が深くて今回作る天板は蓄熱ストーブとサウナ利用の両方を想定しており 天板に水 が常時かかると錆が発生するので防錆対策の塗料を施してみようと考えています

今回は鉄のストーブを作り続けるだけでは得られることのできない 実際に手を動かすことで身につく 試験が増えたのが今回の成果だと思います

塗装が完成すれば、次はストーブを組み付ける鉄製パレットを設計して部品を発注するとあっという間にお盆休みに入ってしまうので時間の経過が本当に早いと感じます。

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