ヒミエルストーブ

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SD01を納品したお話

 
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今シーズンもいよいよ終了で春の陽気の中お客様の元へSD01を納品してきました。

SD01は主に大空間の暖房用として選択されます。今回も建坪が100坪を超える大きなリフォーム済みの住宅への設置になります。

納めるまでには

  1. 現地調査
  2. 見積もり
  3. 工務店との現地打ち合わせ
  4. チムニー施工前の確認と外気導入位置の確認
  5. 煙突設置
  6. 納品

この様なプロセスを踏んだので納品に至るまでの道のりは本当に長かったです。

設置

先ずは玄関に横付けしてストーブを下ろします。

今回は台車に載せたまま移動して、吹き抜けの柱を利用してチェーンブロックで吊り上げる作戦です。

玄関の段差は枕木と鉄板を利用して乗り越えて行きます。

 

あらかじめ天井に設置していた煙突とストーブを接続する為、吹き抜けに足場板を渡しました。

柱に傷をつけてしまわないように養生は万全を期してます。 やっちまった後からの手間を考えれば事前の養生など取るに足らないことです。あと、作業エリアにも養生の毛布を敷き詰め、煙突や部品が傷つかぬよう配慮したのは言うまでも有りません。

 

設計上の位置に台車を移動させ、チェーンブロックで吊り上げて一旦仮置きします。

設置場所に置いた後は、部品を組み付けて行くのですが全てのボルト類へ焼き付け防止のモリブデンを塗布するのが大切ですね。

今回は吹き抜けのど真ん中へ煙突を通す設計だったので、ブラケットを作ってコーチボルトでしっかり固定しました。

土間に設置だったので、耐震予防の観点からアンカーでしっかりとフロアへ固定。これで地震がきても倒れたり浮き上がったりすることは無いでしょう。

本体の真下に外気導入口が有るので、玄関の隙間ではなく本体の真下から外気が入る設計です。 一見何気ない構造に見えますが、煙突は途中で30度折れ曲がっているし、煙突は本体の横出しだし屋根に煙突を設置する時はかなり緻密に寸法を測定して設置したのも良い思い出です。

そして、煙突を全て繋げて完成です。

玄関を開けると真っ先に目に飛び込んでくるのがヒミエルストーブになります。

和風のお部屋にマッチして良い感じでは無いでしょうか。

レクチャー

お客様は設置完了後しばらくして現地に到着されました。そしてレクチャーに約2時間お時間を頂きました。

普通のストーブとは少し異なる特徴的な操作を知っていただくのと、目指すべき巡行運転状態の感じは直に見てもらわないと伝える事が出来ないので外す事の出来ない工程です。

焚き付けから十分なドラフトが発生して、ロケットストーブらしい「ゴゴゴッー」と言う音と供に勢いよく煙突から排煙されて行きます。

これも当たり前に見える光景だけど、こんな風に当たり前の性能を提供できるようになるには最初の納品から2年費やしました。

焚き付けから巡行運転に入るまでの状態を確認して頂き、順調に燃焼を継続します。

玄関から見るとカッコいい。

正に家の中心に座って山小屋の薪ストーブみたいに冬のエンジンとして活躍してくれると良いな。

 

不思議な物で家の中に炎が有ると人が集い、3世代のご家族が楽しそうに炎を鑑賞してくださいました。

まとめ

今回は大きな問題など一切なく綺麗に納める事が出来ました。

煙突施工時はまさに工事現場感が凄くて、多くの職人さんが忙しそうに施工していたけど完成を施主様と祝うことなく次の現場へ移動していますが、僕は家が完成した姿を施主様と一緒に過ごす事が出来る事を楽しいと感じました。

 

何が言いたいのかと言えば、業者に指示されて仕事をするのではなく、お客様から直接依頼を頂き最後まで責任をもって納める一連の流れを楽しいと感じたし、自分が作ったオリジナルの製品を喜んで頂けたことがとっても嬉しかった。

 

今までは納品を完璧にこなす事に多くの神経を配分していたけど、現場を楽しめる精神的な余裕が出てきたのかも知れません。

また1つヒミエルストーブのお客様が増えました。

今年も喜んでもらえる様気張って行きたいと思います。

 

 

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