12月に作った試作品に追加工を実施
12月に苦労して改造したKD01初号機。
寒い季節にタープの中を温めてくれる心強い相棒だったのですが、初号機だけに思い浮かんだコンセプトの確認は出来たのだけど何と申しますか、作り込みの詰が甘かったのも事実。
今後お客様へは新方式で納品したいと意気込んでいるのだけど、いきなり商品で作り込み精度を高める手法を試して納品する事なんで怖くて出来ないから手元にあるサンプルをドナーに追加実験を行いました。
作業自体は物凄くシンプルで、本体内部の造作が簡単に出来る様に本体の側面をチップソーでざっくりと開口します。
プラズマカッターを使用しても良いのだけど、チップソーの方が熱によるヒズミが少ないので復元時の溶接時間を削減できるのが魅力かな。
改造の内容はしょーもない内容なので、1日も有ればあっという間に終了する予定だったのがまさかの大ブレーキ。未経験の素材を使ったヒートライザーの構築だったので端的に言って当初のコンセプトは大失敗で、結局元の形に戻しました。
では、改善作業は実施できなかったのでは?と思われるかもしれませんが、はいその通りで本体を壊して復元しただけの1週間。
しかし、失敗する事により今回思い浮かんだコンセプトが成り立つ前提条件が明確に分かったし、現在の自分にフィットした構築方法を発明したので非常に有意義な時間を過ごしたと思ってます。
すべての作業を終えたら、お約束の実験です。
最初の燃焼状態はすでに忘却の彼方へ消えてしまい、今の状態が普通になっているんですが本当に秀逸。 作り手である僕自身がこの燃焼の大ファンだし、結構自信が有るんだな。
7年以上ヒミエルストーブを作り続けて、今回の改造でステップを1つ上った感覚があるので今後の展開が楽しみなんだけど、違いが分かるのが製作者とヒミエルストーブユーザーしかいないのがちょっと寂しいですね。