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現場で煙突工事の打ち合わせ

 
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完璧に冬が過ぎ去り、日中は20度を超えて初夏の陽気。

工務店さんから現場に足場を設置したので、屋根に穴を開ける前の最後の打ち合わせを行いたいと連絡を頂いたので大工さん、板金やさんを交えて打ち合わせに臨みました。

以前にも1度現地で打ち合わせを行なっているのすが、図面を元に意思の齟齬が発生しないように監督さんが準備して下さった過去施行の写真も提示して準備はバッチリ。

前回は設置場所のコンクリート打設が実施されておらず、土だった床もモルタルでキレイに仕上がり徐々に形が完成しつつあります。

今回の現場は納屋を多目的スペースへリフォームを予定しており、煙突を設置する2階の床面部分は撤去して吹き抜けにするので2階が残っている間に煙突を途中まで取り付けて、床面を撤去後本体の搬入と残り部分の接続を行う計画。

5月連休にまずは大工さんが煙突の箱を製作し、完成後板金屋さんが防水加工を行い屋外足場が残っている間に私が煙突を取り付けるので5月の半頃には工事に取り掛かるスケジュール。

今回の現場は工務店さんがチムニーボックスの設置に理解のある会社だったので話が早かったですが、納品の総額を低くする為にフラッシング施行を第一におすすめする工務店さんと仕事をご一緒する時は非常に注意しております。

これは好みの問題なのかもしれないけど、ストーブ設置後の防水や経年劣化に対して優位なのはチムニーボックスだと思っています。しかし、リフォーム工事の片手間に薪ストーブの設置を行なっている工務店さんなどの中には、表面的な見積もり金額を下げることに注力されている方もいらっしゃるので施主様がしっかりと情報収集しなくては判断が困難。

時々、フラッシングから煙突を2.5M以上伸ばしワイヤーでテレビアンテナを保持するような施行を工務店さんから依頼されることが有るのですが、煙突トップへアクセスする経路を全く考慮に入れていない施行を相談された場合、私は出来ませんとお断りすることが多い。

なぜなら、その様な施工は経年変化に責任を持てないと考えるから。

ここで私が主張したい事は、フラッシングを使用する事が良くないと言っているのではなく長期的視点に立てば不合理と判断する選択肢を良しとする決定が私の考えと異なると言う事だ。

これは善悪などと異なる軸で話すべき議題であり、優先事項により最良とするものが変化するけれども私は技術者なので必要とするスペックを達成する事が長期的な視点に立つとお得だと考えているだけ。

なので、一見簡単そうに見える煙突の設置工事なのですが実のところ経験値の蓄積が必要になる非常に俗人的な技能だと改めて認識です。

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