煙突の予熱を改善した
ロケットストーブの焚き付けの時、煙が勢いよく煙突に排出されない問題がありました。何とか使い勝手が良くなるように思いついたのがこの方法。
記事にあるように、煙突に直接暖気を送り込めるように改造してからは立ち上げの諸問題を一気に解決出来ました。 煙の逆流問題を改善してからはイベントに持って行っても確実に1発着火出来るので一安心。
しかし、解決しなければならない問題が1つ残っていたのです。
予熱の蓋をしっかり固定したい
煙が室内へ流れ込み一酸化炭素中毒なんかになった洒落にならないので、予熱を終えた穴のフタを上手に作る事が課題でした。
ひとまず円に切り抜いた鉄板でフタを作って使い勝手を試して見る事にしました。そして工場で使っていると幾つか気になる点を検出しました。
1)一々フタの脱着が面倒
2)外したフタを無くしてしまいそうになる
3)イベントに持って行ったら、フタが外れて無くなった。
結論から言うと、フタの方式はダメと言う事ですね。
そして、フタに変わる方式を幾つか考えました。
頭の中には簡単な物から、複雑な物まで3種類位アイデアが浮かびましたが、どれも決定打には至らず、アイデアが浮かばないまま時間だけが過ぎていったのです。
今回の改善したいポイントは
●フタのように取り外しでは無く、基本閉まった状態で使う時だけ開く
●しっかり閉まる
●壊れた場合は安全側へ倒れる
以上3つを絶対確保したかったのですが、頭で考えるだけだと中途半端なアイデアが際限なく出続けるので時間を浪費するばかりです。そんな時は、現物を手元に置いてあれこれ試しながら考えると考えるだけでは思いつかなかったアイデアが浮かぶ事が多いです。
当初はバネを利用してボールプランジャでロック式にしたり、金属の洗濯ばさみを使ったりと考えていたんですが、 何となく工場の引き出しに収納していた蝶番が気になったので蝶番を利用したフタを作って見ようと思ったのです。
最初は思いつくままフタにしましたが、平板状態でロックがかかり自然と閉まらないのでボツでした。
そして2パターン目はシンプルでオーソドックスな形が思い浮かんだので、余り考える事無く作って見ると若干の手直しが必要でしたが良い感じで出来上がりました。ポイントは重りで勝手にフタが完了すると言う事でしょうか。
予熱する時はフタを上に跳ね上げ、写真では真上まで跳ね上がっているけれど運用する時には90度くらいでストッパーを取り付ける事で、予熱バーナーを取り外したら自重で自然にフタがされる様に追加工します。
まとめ
私の場合アイデアを探しても、頭の中で考えるだけじゃ全くまとまりません。どんなに簡素でも良いので、現物を目の前にあれこれ考えながら手を動かして行く中で閃く物があります。
今回の改造をしばらく使って見て、気になる点があったら又改善しようと思います。 最初から完璧なんて無くて使って行くうちに気になる部分を改善して行く事がものつくりの醍醐味でしょうか。