コピーキャットも極めれば本物になるのでしょうか

 

この記事を書いている人 - WRITER -

新作の設計

先日のイベントは和やかに終了し気分も良いので、今日から今シーズンの新作発表に向けて設計をキックオフしました。

今まで丸い形のロケットストーブを1種類しか作くっていないのですが、デカイので設置出来るお宅に制約が有るのが弱点でした。

おまけに、好みはあるとは言えデザインが個性的なので、多くの人が見慣れた形状のストーブを作って見ようと思いながら半年位放置していたタスクです。

 

従来の設計は鉄板の上に図面を現物大で描いたり、鉛筆書きをCADで清書したりしてたんですが、如何せん現物の質感が分からないので結局実物を作って確認するハメになっていました。

従来は少しでも設計につまずいたらどのように回避すれば良いのか良いアイデアが浮かばずにフリーズを繰り返していたんですが、色々な形状を作った経験の蓄積が良い感じで溜まって来たので、一体何を優先事項に据えるべきなのか閃く事が多くなり、サクサク仕事がすすみます。

秘訣はCADなんて清書の時にだけ使い、木工しながら現物にアイデアを書き込むのが一番手っ取り早いです。人それぞれかも知れませんが、私の場合PCモニターを前にしてCADを起動させていても良いアイデアが浮かんだことは皆無に近いです。

アナログでダサいかも知れないけれど、現物大のモックアップを作る事が一番確実だし、干渉や構造的に成り立たない部分を事前に確認出来る一番素晴らしい方法だと思っています。

3パターンの試作

当初は北欧風のお洒落さん薪ストーブを頭に描いてサンプルを作り始めました。

比較の為、異なる大きさの模型を作り、横に並べて比較します。

これは一番横幅が広いパターンです。 正方形に近くて丸型と同じく大きく感じたので一旦保留。

次は幅を10cm狭めた物を作ってみました。

デザインのバランス的には一番ベスト形状なのでこれで決定! そう言いたいのですが、この形だと短い薪しか投入出来ないので普段の運用が面倒になります。

内部構造を工夫することで、投入出来る薪の長さを改善出来るのですが、ベストの状態で運用する事が難しいと判断しこれまた保留。

そして、最後にこの形状。

形になった瞬間、「これだな」と自分の中で答えが閃いたのですが、一番幅の狭い物と比較してみると

やっぱ最後に作った奴が一番落ち着くのでこのデザインに決定しました。

最後はスプレーで塗装して実際の質感をチェック。 製品が完成した時にこの写真と見比べて見るとしましょう。

原寸模型を完成させた後の気づき

ペイントを終え、少し離れた所からストーブの模型を眺めると・・・・

何だかどっかで見たようなデザインじゃないの~?と言う言葉が脳裏をかすめたのです。 世間で販売されている多くの薪ストーブのデザインとほぼ同一だと感じました。

今までは私は、人の真似を避ける事に非常に神経を使いなるべく同じ形にならないよう配慮してきたのに、まさかこの後に及んで似たような形になろうとは。

 

なぜ真似を避けようと思っていたのかと言うと、本当に勝手な想像なんですが似たものを作る事で誰かに批判される事を恐れていたのです。

批判された事も無いのに恐れるなんてアホらしいんですが、頭の中の消極的な妄想が、まるで現実かのように錯覚させていました。なので、なるべく人が作らない形状やデザインになるような物作りを目指していたのです。

無名は批判すらされない

ところが驚くべき事に、いつのまにやら心の置き所が変化して、無名なのに批判される事なんか無いし、良い物は真似されて当然だと考える様になりました。

なので、私が良いと感じた物は積極的に真似しますし、自分の中に取り入れて行こうと思います。 全くゼロから物を作り出す事なんか出来ないし、真似をする事で自分なりにプロダクトの文脈を理解出来る様になるので真似をするって良い勉強になるのではないでしょうか。

それに、最初のサンプル品から最高の物なんて出来る訳ないので、最初は気楽に自分が作りたい形のチェックを行う位の軽い気持ちでアイデアを盛り込めば良いと思っています。今はコピーキャットと呼ばれることを勝手に妄想して、進むべき道へ歩みを進めていない自分に気づけて良かったです。

今後は、一旦真似から入って、実際に使って見た上で改善して行こうと思います。

 

とは言え、コンパネで作った模型はどっかで見たようなデザインで最初思い描いていた北欧風とは全く別物になってしまうのはがっかりでした。 シンプルであればより一層細やかな仕上げやバランスが求められるのですね。

次回はこの模型を元にアクセサリーを追加して、印象がどのように変化するのかチェックしたいと思います。

まとめ

今まで完コピだけは避けていたんですが、工場の手元照明にランプスタンドを作って見ました。

めちゃ有名なデザインなんですが、実際に使っている人の話を聞いた事は無いので形を真似て使って見ると・・・とっても便利!

取り付けの柱から円を描く範囲が光の届く範囲だけど、作業スペースをまんべんなく照らす事が出来るし、ランプを回転する時は柱付近のレバーを操作すれば軽々回るし、ランプの位置が微妙に高くなっているので通行の邪魔にならない。

写真で見るだけじゃ分からない、実際に使って見た上でのレビューは今後のプロダクト製作に取っても良い学びになります。 なので、今後も良いと思った物は真似して自分に取り入れた上で改善して行きます。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© himiel stove , 2018 All Rights Reserved.