ヒミエルストーブ

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薪がスグに燃え尽きてしまうストーブは維持が大変だと思う話

 
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久しぶりのブログ更新。 ちょうど先月の中頃に新築の住宅へお買い上げのご相談を頂いているので、設置のプランニングを製図をしたり、現在進行形で改善しているストーブの図面改訂作業なんかをしているとブログを書く時間が必然的に削られてしまいます。

そんな忙しい合間を縫って2年後に使う薪の準備をする為久しぶりに薪活に勤しみました。

1年ぶりにチェーンソーの目立てをしたり、混合油を準備したりして友人が紹介してくれた梅の剪定枝をピックアップです。

薪作りに投入する労力

1日目

今回は約半日掛けて軽トラ山盛りの玉切りを作りました。こんな感じで剪定枝がひとまとめに置いてくれてるので、チェーンソーで玉切りにして行きます。

本当に久しぶりだし、こんな枝を切ったのは初めてなのでスッゲー腰が引けています。 自分の脚を守る為チャップスはちゃんと準備しておきましょうね!

チェーンソーで脚を怪我するなんて想像するだけで冷や汗が出ます。

そして、沢山枝の山があるので2~3山をザクッと玉切りにしてある程度数が溜まった所で軽トラへ積んで行きます。

そして、これ以上積んだら下ろすのが大変なのでこの辺で一旦終了して工場へ引き上げます。

工場に帰ると、トラックのオリを下げて網パレットにザッと玉切りを詰め込みます。 軽トラの荷台から下に落とすだけなのでずいぶんと楽ちんだった。

これが全て薪棚に並べるとなると時間が掛かって仕方ないし、簡単に移動させる事も出来ないのでリフトがあれば網パレットが一番便利です。

そして、天井クレーンを使い2段に重ねて屋外の屋根の下へフォークリフトを使い移動します。

軽トラの荷台山盛りで網パレット2つと薪棚少しが埋まりました。

半日掛けてこれだけの処理量です。 すべて人力でするとどれだけ時間が必要なんだろ? 馴れない作業で背中と裏モモの筋肉痛が3日間取れなかった。 あーしんどい。

2日目

仕事を早めに切り上げて、前回取り切れなかった薪をサルベージします。

木の量が前回の半分以下だったし、要領もつかめてきたから疲労感も少なくて良かった。

網パレットはもう在庫が無いので、工場へ帰るとすべて薪棚へ積んで行きます。奥行きが80cmの棚だから沢山積む事ができました。

今回の薪活で工場に在庫する薪が自分なりに結構な量です。 

普通のストーブだとちょっと少ないと感じるかも知れませんが、僕の作るストーブだとこのくらいで丁度良い。

薪はタダじゃないよね

処分に困っている現場に転がっている木は無料かも知れないけど、自分の時間を使って労力を投入し、作った薪は決して無料じゃないよね。

忙しい時に薪が無くなってくると心理的にしんどくなるし、買うと1立米3万円位するので、僕が自分で薪を調達出来なかったらポット式の石油ストーブを使うと思います。

今回の薪も2年位乾燥させて薪として使うんだけど、その間保管する場所も必要だし作るのにも時間が掛かるし、乾燥した薪には結構な労力が投入されていると自分で作ってみて改めて実感した。

 

すぐに薪が燃え尽きてしまう問題

せっかく頑張って準備した薪が、燃焼室へ投入するとあっという間に燃え尽きてしまう事が何とかならないかと考えませんか?

お恥ずかしながら初めて薪ストーブを買った頃の僕は、薪の消費を減らそうと木が十分に燃えないうちに空気を絞っちゃって煙をモクモク排出しちゃったり、ススが大量に発生する操作を平気でしてました。

 

そりゃ、せっかく準備した薪が紙を燃やすようにスグに燃え尽きて行き、薪棚の在庫が少なくなってくると、つたない知識の中で何とか薪の燃焼を遅くしたいと考えるのは自然かな?

薪の減りが早いと、外から運び込むのも大変なので毎日の運用が負担に感じました。

 

そこん所を何とか出来ないかと考えたのがヒミエルサイクロンストーブです。

 

静圧と風量

今回の説明で核心となる最大静圧と最大風量の関係を簡略にイメージできる素晴らしいサイトがあったので参考までにリンクを張っておきます。

最大風量と最大静圧ってなに

通常の薪ストーブ

僕が着目するのは、世間で販売されている薪ストーブのほとんどは薪をしっかり燃やす事ばかり考えて、風量を少なくするアプローチを全く考慮していないと考えます。

燃焼温度が上がると浮力が増大し、煙突内部の最大風量が大きくなるけど静圧は限り無く小さい。

 

ダンパーを少し絞って風量を下げようと思っても、煙突内部を高温に保つだけの熱を排出しないとドラフトが減衰してしまう。モーターファンに例えるとダンパーを絞るとファンの力が弱くなってしまう。

おまけに流体制御は入り口制御だから、薪の燃焼状態が変化する事でドラフトが変わるから基本エアーリッチの制御が好ましい。

 

そんな理由で安定的に長時間放置出来るゆっくりした燃焼を作り出す事が非常に難しい。

これは僕の個人的考えだけど、大きく間違えてはいないと思っている。

 

ヒミエルの考え方

ヒミエルは世間の常識を全く無視した独自のアプローチです。

最大静圧を上げる為、出口絞り制御を採用。

静圧が上がるので、風量が少なくなる。

その効果により燃焼スピードが遅くなる。

僕も含め、人間は自分の見たことの無い物は信じるのが難しいと思いますが実際に薪の消費が遅いです。

今まで何人も工場に見学にお越し頂いていますが全ての人がその点に関しては一致した感想を頂きます。

 

風量が少なくなってゆっくりと空気が流れることにより、ヒートライザーに燃焼ガスと酸素が滞留して木質成分に含まれる炭素を効率良く燃やすので煙の発生が驚く程少ないのが特徴です。

まとめ

薪ストーブって楽しいけど、薪がスグに燃え尽きちゃうのがマシになればもっと楽しくなるのに!

僕のストーブを使うとそんな事を考えます。

 

ロケットストーブが高効率と言う意見もありますが、単にゴッーと勢いよく燃やすだけでは想像以上に薪の消費が早いのも事実。

 

いくら安く買っても、普段使いが忙しいのは嫌なので

僕は、初期費用が掛かっても導入してからのランニングコストを低減して、使えば使うほどお得に感じるストーブを目指しています。

 

 

知識だけ知っていても、知識を如何に実装出来るのかが大切なので知っているだけじゃ夢想と同じ事だと考えます。

だから、僕が目指す分野は誰よりも勉強するし、実験と検証を継続して、そんな薪ストーブを必要とするお客様の元へこだわりの製品を届けたい。

 

 

 

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