ヒミエルストーブ

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ヒミエルストーブの正しい焚き付け方

 
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ヒミエルストーブは通常の薪ストーブとは異なるお作法が必要です。

構造上の制約から避ける事の出来ない操作で、慣れが必要な反面特徴的な構造のお陰で長時間燃焼が可能になっています。

慣れると女性でも全く問題無く運用できるのですが、今まで普通の薪ストーブを使っていらっしゃった方ほど過去の運用方法の経験が邪魔しちゃって思い描いたような運用が出来ない人が多いです。

一番奥で焚き付けをしてください

運用の一番大切な事は、もうこの1点に尽きます。

前回使って熾火すらも残っていない燃焼室の灰を掃除した後焚き付けをセットします。

今までKD02は焚き付けの時に燃焼室へ煙が滞留して、ガラス面に水蒸気が付着したり、

煙がガラス面に当たって真っ黒になったしたので今一つ安定運用の方法を探し切れていませんでした。

 

納品したお客様からも、燃焼室から水蒸気が正面からボタボタ垂れてくると相談されたことも有ります。

設置状況によって対処方法が変わってきますが、基本的に焚き付け方法を変えるとぐっと使いやすくなります。

一番奥でスタート

この写真では火力が強いから廃棄予定の竹スダレを焚き付けに使っています。

そして、本体の一番奥で焚き付けを始めます。

いつもの運用なら、一番奥から炎をスタートさせて手前に少し大きめの薪をセットして順次奥から手前へ炎が移動する木組みを行います。

 

しかし、ガラスが曇るのも、水蒸気が発生するのも煙が煙突側へ流れて行かず燃焼室内部で滞留する事が原因なのでヒートライザーが暖まるまで一番奥での燃焼を継続します。

焚き付けが燃えて短くなったら、奥に押し込んでとにかく燃焼室で火が燃えない様に木組みを行います。

この後、焚き付けが燃え尽きそうな頃を見計らいもう1回くらい一番奥で燃焼させます。

 

2度目の焚き付けが燃え尽きたころにはヒートライザーも暖まっているので、この時点でやっと燃焼室へ薪を投入し広いスペースで薪を燃やして下さい。

煙の引きを強くする秘訣

焚き付けによって発生する煙が燃焼室内部に滞留しない様にするにはヒートライザーを温めてあげる必要があります。

 

燃焼室の小さなKD01などは1度でも煙突の先まで暖気が通過すれば簡単に燃焼しますが

煙突の横引きが長い、正面ガラスの面積が大きいなどの制約がある場合

煙突側へ煙が強力に流れて行くことが大切なのでヒートライザーを昇温させる必要が有るのです。

 

今回は焚き付けに約15分くらい費やしました。

寒さに震える朝などは一刻も早く温度を上げたいから、大きな薪を投入したくなる気持ちは良くわかります。

しかし点火のひと手間がその後の運用を劇的に楽にしてくれるので惜しむことは出来ません。

昇温後

一度温度が上がると後はオートマチックに薪を投入してゆくだけです。

大きめの薪を入れると約2時間は放置できるので仕事中はとても便利です。

キャスター台車に載せて作業エリアに移動できるようにしています。

上の写真から2時間以上経過した写真です。

中がクリーンに見えて炎を楽しめます。

そして朝から10時間以上連続燃焼した後の写真。

全く不満を感じることなく1日運用する事が出来ました。

まとめ

正直に告白するとKD02は焚き付けの時にガラス面へ付着する水蒸気が不満でどの様に消せばよいのか思い悩んでいました

 

不満点を解消できればとっても快適なのに、と思いつつも解決方法が思いつかずストーブ本体の性能が悪いのが原因なのかと考える時も有りました。

 

しかし、今回の運用ではっきりと分かったのはストーブ本体の性能では無く運用面のノウハウも性能を発揮するためにとても大切だと言うことです。

 

普通のストーブとは違う独特の手順が絶対に必要なので、納品時のレクチャーは欠かす事が出来ないと言う事でしょうか。

 

今回の運用発見で、KD02も私のお気に入りモデルに追加します。

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