ヒミエルストーブ

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床面からの外気導入を検証

 
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ヒミエルストーブのKD01は外気導入口を設ける事で冷たく冷え切った外気を直接薪ストーブ本体へ供給できるようになっています。

おまけに、冷えた空気が直接燃焼室へ供給されることは無く本体の床面と側面を通りながら予熱されるので燃焼を妨げる事も有りません。

そして、外気導入口を壁から導く場合は穴位置さえしっかりと押さえる事が出来れば簡単に接続が可能です。

因みに壁からの吸気はこのような形状になります。

 

しかし床面に吸気口を設ける場合、どれだけ本体からの離隔距離が必要なのか検証してみました。

吸気はアルミのフレキダクトを使用するので、ダクトの最小曲げRを測定する事で計算上の寸法は導けるんだけど実物を使い原寸を測定する方が絶対確実なので現物で検証です。

現物確認

外気導入口はこのような形状で本体の背面に付いています。銀色の部分へアルミフレキを接続してホースバンドで固定します。

 

先ずは定盤の上に線を引いてフレキが曲がる最も近い穴位置を探りました。

最初はどの位置がベストか分からないのでフレキの端面は定盤よりはみ出す形で位置を探ります。

 

おおよその寸法が確定したら、フレキをカットして図面に落とし込めるよう実際の使用状態を再現します。

 

本体底面はこのようになっております、吸気構造が良くわかるショットでは無いでしょうか。

レバーを前後する事により吸気をコントロールします。

 

後ろから見るとこんな感じです。

床面に置いちゃうと目立たないので、知らない人が見れば見過ごすかも知れません。

 

ホイストで吊り上げた状態でフレキを曲げ、定盤で測定した寸法が再現できるかチェックします。

 

その後、床面へ下ろして最終確認。

あらかじめ作図していた図面と同じ寸法に仕上がったので一安心でした。

 

まとめ

吸気口の接続位置は図面で簡単に割り出す事が出来るけど、ストーブの設置場所は煙突の位置に拘束されるのであまりシビアな寸法を求めちゃうと後で繋げる事が出来なくなります。

 

屋根からの煙突工事は大工造作で、コンクリートの床面は左官工事だから施工する職人が異なる訳で、その二つの寸法を信じて我々薪ストーブ業者が工事をするので図面通りぴったり完成する事なんて稀だと思って寸法設定する必要があるし、最後現場で困るのは自分自身だから寸法に余裕を持った設計が必須だと思うのは現場経験を積んだお陰なのかも知れません。

 

この様にヒミエルストーブでは、分からない事、知らない事は素早く実機を用いて検証する事で未知の質問に素早く回答できる体制が強みの1つだと思っています。

 

あともう一つ、外気導入のメリットは、室内の吸気音が静かと言う事が挙げられます。

ロケットストーブ構造なので燃焼音が吸気口から漏れ聞こえるのですが、外気導入を付けると驚くほど室内が静かになります。

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