長時間燃焼の薪ストーブをビニールハウスへ実験投入
去年から実験を繰り返していたブバフォーニアストーブを遂に現場実験に投入する日がやってきました。
工場で実験を繰り返しても条件が一定なので想定外の使用感を得ることが出来ず、実際にハウス暖房などに使用してもらいどの様な感じになるのか非常に興味がありました。
しかし、気軽に声掛けできる関係性の方でビニールハウスを所有している人なんて僕の知り合いに居ないのでどうした物かと思案しているとウマいタイミングで去年納品した近所のお客様がビニールハウスを利用して苗のハウス栽培をされるとお伺いしたので試しに使って頂く事をご相談させて頂き、僕の申し出を快諾して下さったので早速お約束の日にストーブをハウスへ持参。
当日は稀にみる土砂降りの天候でしたが、説明も無く使用してビニールハウスに火花をまき散らし穴を開けてしまうと大事なので屋外での試運転を行い説明を執り行いました。
工場でも毎回発生していたのですが、どうしても焚き付けの時に煙を伴う炎が吸気口に逆流してしまい上手に巡行運転に突入出来ません。
工場では充電式ブロアーで空気の流れを強制的に作る事で煙の逆流を消し去っていたのですが、自然な状態では何度トライしても上手に点火する事が出来なかったのでお客様にブロアをお借りして焚き付けを終了。
とにかく、構造上の問題で焚き付けの煙逆流問題が非常に面倒だと言う事が判明したので何パターンか改善策を試して一番良い物を採用します。
過去の経験から、最初から上手くいくとは思っておらず使い込むうちに検出する不具合を改善して螺旋階段的に性能をブラッシュアップして行くのが普通と考えているので最初はこんな物でしょう。
お手本が無い中、実験を繰り返して最適解を探すって答えのないパズルをしているような感じだし、幼少の頃から正解を求める事を強制されている生活パターンとは大きく異なり、大切なのは正解を求める事では無く「なぜそのようになるのか?」と自分の仮説を持つ事が大切なのでこの様な未知の開発は元気が湧き上がって来ます。
KD01やSD01は製作個数も増え、ある意味パターン化した作業をこなすフェーズに突入したので、仕事時間の1割程度は未来に向けて時間を投資するのも良いものだと思っています。