ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

栃木県へ納品に行く(完成編)

 
この記事を書いている人 - WRITER -

前日は現場へ到着した後に荷下ろしを終える事が出来たので、設置日はかなり心の余裕を持って作業に取り掛かる事が出来ました。

天気予報を確認すると14時頃からまとまった雨が降るとの事だったので、午前中に煙突を仕上げ午後から室内の接続を完了する事ができれば夕方には設置を終える事が出来るかな?とおおよその予定を立てて通常より早く朝7時から作業に着手です。

チムニーボックスを作って下さった大工さんは寡黙な方でしたが、仕事は緻密にして完璧。念のため寸法を確認するとチムニーボックスの仕上がりが過去一番正確に出来上がっていました。

金具を取り付ければ見えなくなる部分だけど、しっかりと仕上がっている造作には敬意を持って仕事をさせて頂きます。いろいろな工務店さんが有りますが、施主が要望を伝えるだけでしっかりと仕事を仕上げてくれる地元の大工さんとご縁が有るのはこれから職人が急減して行く世の中で大きな財産だと思います。

 

今回は工場で検品中に机へ当ててしまい、側面にうっすらと凹みを付けてしまい在庫していた煙突を見えない部分に使用しました。

この上に角フラッシングが乗るので絶対に見えない部分ですし、凹んだ煙突は定価の半額でご提供するので心理的な忌避感がなければ性能には一切影響を及ぼさすお得かと思いましたので施主様に採用をご提案させて頂きました。

多分黙っていても気づかない場所かも知れませんが、自分に嘘をついてしんどい気持ちを抱えたまま過ごす事が嫌なので全てオープンの上施主様の判断に委ねます。

 

あとは金物下地を固定して断熱材を敷き込み煙突トップを乗せれば屋根上の仕事は完了です。

このあと少し雨がパラついてきたので、大急ぎで作業に取り掛かり写真を撮影する心理的余裕は有りませんでした。

午後からは室内の作業に取り掛かり、まず初めに煙突から下げふりを下ろして設置場所の位置を割り出します。煙突の中心が全ての基準になるのでこの作業を行わなければストーブ本体を台車から下ろす位置が分かりません。

本体の位置が判明すれば単管足場で櫓を組んでジャッキダウンを行い炉台に載せればやっと目的地に到達です。単管足場のデメリットは部品を現地で組み付ける事が手間なので、台車から炉台に下ろす改善を色々試して見たけど単管足場が一番安定した姿勢で作業できるからこの方法を採用しています。

本体に煙突を組み付け、下げふりで煙突の通りを出しながら本体正面が炉台正面と並行になる様慎重に位置を出して行きます。この工程をしっかりと行わないとスライドアジャスターの接続が上手く行かないので必須のアイテムです。

位置が決まれば炉台にタップを立ててしっかりと固定を行いました。今回は床板に6mmの鋼板を使用したのでタップがしっかりと効きます。

煙突背面のデッドスペースにシャッターガラリで外気導入を行う様に設計しました。煙突の後ろ側って単に空きスペースになっているからガラリ設置にはお勧めの場所だし、取り付けはケイカルに穴を開けてガラリを乗せているので施工が容易です。

 

途中3時頃天気予報通り強い雨が降る事が有りましたが、午後5時過ぎに設置は無事に完了しました。

終了時間が遅くなりますが操作説明を設置工事の続きで行うか、翌日に順延するか相談させて頂いたところ私の好きな方で良いですと返答頂いたので、せっかちな私はそのまま操作説明を聞いて下さるようお願いしました。

 

天窓を全開にして、エアコンを掛けながらの操作説明は冷めた状態でお掃除の説明から始まり、焚き付けから巡行運転までじっくりと目指すべき状態を説明させて頂きました。 真夏の暑い環境でも一旦本体が暖まれば余裕の燃焼能力だったし、施主様の薪環境ではサイクロンの劣化も少ないと想像しました。

冷蔵庫に冷凍パン生地を保管されていたので早速パンを焼いて下さいました。

煙突を工事して下さった工務店の奥様もお越しくださり、施主様と3人でストーブを眺めるショットです。

 

天気予報が目まぐるしく変わる中、お仕事のスケジュール調整や私へのお気遣いなど施主様には本当にお世話になりっぱなしで恐縮しちゃう現場でした。

 

ストーブの設置が完了した時「カッコいい!」と物凄く喜んで下さったことが印象に残っています。今は設置した事を喜んで下さっていますが、これから冬を迎えて生活の道具として本格的に活用する様になるとより一層愛着が湧いてくると想像してます。

昨シーズン納品したお客様は暖房だけでなく、炎が付いた状態では常に天板でお湯を沸かし、お料理を行い、洗濯物を乾燥させるなど生活の道具として活用して下さったとお話下さるのでまた1つその様なユーザー様が増えたと思ってます。

 

少し遠い現場でしたが、私の製品を気に入って下さった事に感謝しかございません。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2023 All Rights Reserved.