基本を押さえていればOK
工場の作業エリアに仮置きしてワンタッチタープで運用していた蓄熱型ストーブを年末の大掃除のついでに移動したくなったので分解してしばらくの間本体だけで運用しました。
以前はホイストが走行する工場のメインエリアを占拠しており少し邪魔だと感じたから、今回はタープを屋根の低い木造建屋側へ設置して煙突だけホイスト側へ取り出す感じで運用してみる事にしました。
隙間だらけのタープだけど、ちょっと囲うだけで暖かさが全く違うので馬鹿に出来ません。
暫く忙しかったので、以前の様に耐火レンガで周囲を覆わずに本体のまま1週間運用したのですが、レンガを積まないバージョンも魅力的なんですよね。
魅力ポイント
何が良いと感じるかと言えば、直ぐにとは言っても30分くらい必要ですが石に比べて素早く本体が暖まるので朝一番の始業前に重宝します。
そして燃焼室内部に耐火レンガを入れる様になってからゆっくりと燃焼させても鎮火する事無く、綺麗な燃焼を長時間継続してくれるのでお昼寝や仕事している時は基本放置で全く問題有りません。
煙の発生がとても少ないので、直接炎を見なければ遠くからでは火が付いているのか分からないくらい秀逸な燃焼性能を発揮します。
この手間なく放置出来て、強い燃焼も可能だし、緩やかなスロー燃焼も得意と言う一見すると相反する運転モードを余裕で実現できるストーブが私は気に入っています。
通常のクリーンバーンも製作の手間が掛っているとは思いますが、ヒミエルストーブは性能と製作に費やす手間には自信があるし、薪ストーブを運用する最も基本的な性能である燃焼に関して不満を感じる部分が一切無くなりました。
多段燃焼に関する個人的見解
高性能の尺度に3時燃焼や4時燃焼など、多段燃焼の機構を挙げる文章を見る事が有りますが、私個人としては否定的な考えです。
先ず第一に薪が加熱されて燃える事を1次燃焼、そして発生した木質ガスの燃焼を2次燃焼とすれば、2時燃焼でしっかりと木質ガスの燃焼を完了する事が出来ればそれ以降の燃焼装置は不要では無いでしょうか。
また、2次燃焼以降の木質ガス燃焼を行う場合空気を送り込む事になるのだけど、燃焼がピークアウトすると燃焼温度を冷却する事になるので効率の良い燃焼の妨げになると思っています。
実際3、4次燃焼が燃焼効率向上に寄与する温度領域は狭いんじゃないの?
おまけに機構が複雑になればそれだけ故障の可能性が増えるのでいい事は一つも無いと言うのが私のスタンス。
ではどのような方法が好きかと申しますと、2次燃焼でしっかりと完全に燃やし尽くす。以上!
まぁ好みの問題なのでどっちでもいいのかも知れませんが、デバイスの寿命まで考えるとシンプルis Best. そしてシンプルis strong. シンプルこそが最強!