ピンポイントの配管で煙突を固定
屋外の煙突施工を終えた後、設定したゴールは屋内煙突の固定。
楕円形の炉壁内部で煙突が45度で折れ曲がり、設計の煙突固定位置と誤差1センチ以内の精度が求められる過去最高にシビアな現場。
普通に室内で45度曲げるのならここまで難易度を感じる事はありません。しかし今回は途中にある垂れ壁を避けつつ、楕円形の炉壁スレスレに煙突を固定しなくてはならないので出たとこ勝負なんです。
左官屋さんが手仕上げした壁面は微妙にうねっているしRも一定では無いので、型紙を利用して固定金具を製作。 炉壁の中心と煙突の中心がずれており、レーザー墨出し機を利用して設計した位置をマーキングした後に金具を仮止め。
コンクリートのスラブ厚さが60mm以上あればアンカー固定しようと思って材料を準備していたのだけど、厚みが30mm程度だったのでALC用のコンクリートビスを使って固定。
コンクリートへの固定は羽の大きなビスが必須なので常備しており、コーチボルトの代わりに金具の固定に利用するとしっかりと効くので利便性が高いです。
上から見下ろした写真がこちら。
屋根を貫通した煙突から壁面へ煙突を繋いで行くのだけど、1人しか炉壁内部で作業できないので途中で写真を撮影する余裕は一切ありませんでした。
一つ言えるのは、設置の仕上がりをイメージして工場でシュミレーションを行い事前に部品加工を行っていたのでスムーズに作業を進める事ができました。
何とか設計通りの形に固定することが出来、安堵と伴に撮影した写真がこちら。
下側の45度へインアダプターを差し込み垂直を確認しながら煙突を固定。 最後に煙突の中心へ下げ振りをセットして固定した煙突の中心が設計通り仕上がっているか確認して初日の作業は終了。
夕方現場を出発し、工場へストーブを積み込みに戻って帰宅すると時刻は20時を過ぎてました。
翌日は円形の炉壁内部へ250kgの本体を運び込まなくてはなりません。
今までは台車に乗せ、設置場所で単管足場を組み上げて吊り下げていたけど今回は従来の作戦が通用しないし駐車場から玄関までは5Mの未舗装区間が有るのでなかなかハードになる予感。