やっと本番のテスト
テントサウナを張ったのは半年ぶりだ。実施するきっかけをつかめずにずっと後回しにしていた。
前回は耐火レンガを積み上げた蓄熱式のストーブでサウナを楽しんでいた。あの時の感覚はまだ覚えている。石がゆっくりと熱を放ちながら、じんわりと部屋全体が暖まっていく感じ。それと今回のSBとの違いを比べてみたかった。
準備の為の焚き付けは昼前から火を入れて、約2時間かけてストーンを温めた。
テントは隙間だらけだし、煙突の貫通部分もシールが甘い。気密性という意味では落第点だ。でも、性能を確かめるには充分すぎる環境だと思っている。良い条件で試験しても意味がない。悪い条件でちゃんと動けば、本番でも動く。
ロウリュウを試してみる

石が温まったところで、いよいよ水をかける。
サーモカメラで確認すると搭載している石が満遍なく温まっていたのでどのような結果になるのか心が浮かれます。
ジュ〜という音とともに蒸気がテントに広がった。一気に湿潤な空気に包まれる感じ。薪ストーブの鉄板に水をかけると、乾いた熱気が鼻を刺すようなことがあるが、今回はそれがない。石を通った蒸気は、柔らかい。
本体の周囲に石が配置されているおかげか、鉄板から直接放射される刺すような輻射熱を感じることがない。暖かさがじんわりと伝わってくる。これはちょっと予想以上だった。
しばらく座っていると、苦しくないのに汗がたくさん出てくる自分に気がついた。
2025年の秋に、サウナのイベントのお手伝いに行ったことがある。バレルサウナもテントサウナも、いろいろな種類を一度に体験できる稀有な機会だった。
ただ、私の記憶の中では、あの時のストーブの多くが「熱さを出すこと」を優先しすぎていた。短時間で高温にして、10分我慢して出る、そういうスタイルだ。それはそれで楽しいのだろうが、リラックスして長く滞在できる環境ではなかったと記憶している。
今日のテストは違った。苦しくないのに汗が出る。そういう温浴環境を作れたと感じている。
正直なところ、これは製作者としてのバイアスがかかったレビューだ。自分が作ったものを自分でテストして、自分で評価している。そこは正直に認めなければならない。
本当の評価は、施設に設置して、実際に使うお客さんが決めることだ。4月に長野のSAUNA TENさんで使ってもらえる予定があるので、そこでどう感じてもらえるか。そこが本番だと思っている。
今日のテストで自分の中の一つの答えは出た。あとはお客さんに委ねる番だ。

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