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煙突固定金具を製作

 
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来週にSD01の納品を控え、煙突固定金具の製作を行いました。

本来であれば設置の1ヶ月前くらいに金具や屋根上の水切り金物を完成させ、余裕を持って準備したい所なんだけど施主様の都合で屋根を開口したのが設置予定日2週間前。

そこから正確な寸法を採寸して金具の製作に着手するので、一番納期がかかる天井の水切りの完成は設置工事前日になりそうな気配。

そうなると、塗装する時間が取れないので一体どうしようかと考えているんだけど悩ましい。

まず最初に、この円形内部へストーブを設置して床から1800mmの位置へ煙突固定金具を固定します。 左官屋さんが仕上げた構造物へ四角い金物がピッタリと合うわけもなくおまけに微妙に楕円形。

ではどうするかと言えば、ダンボールで型紙を作ってもらい写真をメールで送信してもらいました。 そのデータをプリントアウトして、拡大コピーを何枚か行い縮尺確認用の尺目と実寸が一致する倍率を探りながらテストを行い型紙を基準に金具を製作。

これは図面で表現が難しく、型紙を基準に現場での施工容易性を考えて組み立てる必要があるので僕向きの仕事かな。

上から見るとこの様な感じに取りつきます。

数年前に屋根から落っことして凹んでしまい自社で保管している煙突をジグに干渉のチェックを実施。

出来上がりを見ると簡単そうに見えるのですが、型紙の採取と金具の製作の両方が噛み合って成り立つ形です。

次は屋根上の煙突振れどめ金具を準備。

ステンレスの電工金物を購入し、しっかりと脱脂を行い塗料の密着を高める準備を行います。塗装は下地が命なので一番時間をかけても良いから、とにかく脱脂を完璧に行い次にプライマーを塗布してしっかりと乾燥させます。

最後にウレタン塗装を2度行い乾燥させれば完成。

かなり強力な塗膜で仕上げることが出来るし、住宅の外壁塗装用塗料を使用しているのでメーカーカタログ値では10〜13年塗装の寿命があるので大丈夫でしょう。

そして、鉄板の上に実寸を描き煙突を立てて斜めになっている接合部分をカットして準備。

工場での一手間が屋根上での移動距離を軽くしてくれるのでおろそかに出来ません。現場合わせすると地味に時間を浪費しちゃうので地味だけど効果の高い準備でしょうか。

あとは屋根貫通部分の固定金具製作。

これは実寸をベニアの上に描き、ネジが締めやすい場所にジョイントが来るよう金具を調整することで完了。

そして最後の大ボスは屋根上の水切り金物。

色々図面を書いて施主様と図面ラリーを行いましたが、最後は施主様が3Dの立体図を書いて下さりそれを元に板厚を考慮した2Dをトレースしてステンレスの商社へ部品発注しました。

納期に余裕があれば部品だけ準備して私が作れば良かったのだけど、何せ時間がタイトなので全て商社へお任せで発注。 とはいえ、商社が実施するのは板の展開とカットで実際に曲げたり溶接したりするのは僕の工場から徒歩4分くらいの金属加工業者さん。

そしてそこの社長さんとは良くお話するので、先週依頼していた加工品を引き上げるついでによろしくお願いしますと一声かけて自社に帰ってきました。

たった4点の部品だけど、原寸を頂いてから納品までの時間が短かったけれどなんとか間に合いそうで一安心。

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