他者評価テスト
久しぶりに薪ストーブの記事を書きます。
他者評価テスト
今までの記事は自分が作って感じた自己評価満載の記事です。
苦労してやっと完成した薪ストーブだから、自己バイアスが凄く掛かって、駄目な部分には目が行かず、良い部分ばかりを切り取って実際の性能より何倍も素晴らしいと錯覚している恐れが有りました。
いくら気をつけても、自分で作った者だからひいき目に見てしまうのは仕方ないし、冷静沈着に評価なんか出来っこありません。なので、今までの記事は製作者の自己評価でした。
そこで、薪ストーブを現在進行形で住宅の暖房に使っている友人4人に工場でロケットストーブを見て貰いました。
皆さん使用機種はバラエティーに富み、モキ製作所、ホンマ製作所、スキャン、イエルカ、煙突もシングル壁出しや2重煙突壁出しなど住宅事情に応じた施工を行い、冬の暖房に薪ストーブを使っています。
ここで重要な事は、実際に薪ストーブを数シーズン使っているので私のロケットストーブと比較が出来ると言う事です。
全く比較対象の知識がなく私のストーブの燃焼を見ても一体何が凄いのかさっぱり分からないと思うのですが、
4人とも私が所属する薪割サークル ランバージャックス のメンバーで、良い物は良い、駄目な者はダメとはっきり言ってくれるので戦々恐々でした。
ダサい物を気付かず放置するよりはマシですが、駄目な時は気遣いなど一切無い、感じた事をストレートに評価してくれるのでこれ以上のレビューは無いと思います。
4人の薪ストーブユーザーによる製品評価
燃焼速度
ランバージャックスの社長とイエルカのメンバーは冬間の暖房は薪オンリーなので1冬に軽トラ山盛り5~6杯の薪を消費するそうです。
それだけの量を1年前から準備して、乾燥させてもあっという間に燃え尽きてしまいます。
皆さん、薪の準備やアウトドアを好きでやっているので苦にはならないとは言え、やっぱり労力の負担は大きいと言っていました。
そんな話を聞きながら、私のストーブの燃焼を見て貰ったら、4人全員「燃えるのがゆっくり」との感想を頂きました。
いつも家で使っている自宅の薪ストーブとは明らかに異なる燃焼風景に違和感を感じながらも、何故その様な燃焼が可能なのか?どのような原理で成立するのか不思議に感じたそうです。
社長は、私のブログを読んで、なんか色々訳分からんこと書いているけれど、こんなに熱く書くって事はアイツなんかやりよったはずや!と実際に足を運んでくれたのですが
知らない事を想像する事など不可能なので、いくら私が目に入る光景を詳しく文章にかいても、頭の中に同じ映像がインストールされていなければ伝える事は出来ません。
だから、「百聞は一見に如かず」では無いですが、実物を見て貰うと「なるほどね~」となるのです。
全員の一致した感想は
- 今まで見たこと無い燃焼
- 燃えるのがゆっくり
- 暖かい
- デカイ過ぎなのが気になる
との事で、暖房装置としての性能は十分クリアしているみたいなので一安心です
課題
大きい!
ドラム缶サイズなので、容積比2/3くらいまで縮小した方が適合する住宅が増えるのでは?とアドバイス貰いました。
製作の難しさや開発に必要な期間など全く関係無い、ユーザー目線のアドバイスは本当に有り難いです。 自分だけの考えだったら、少し位大きくても1から開発する手間に尻込みして現状を美化してお終いにしちゃいます。
まとめ
なぜ薪ストーブを作るの?何人かに同じ質問をされたのですが、自分でもはっきりとした答えは持ち合わせていません。思い当たるのは、子供の頃入隊していたボーイスカウトでキャンプをしながら焚き火の炎を眺める事が好きだった事でしょうか。
だからと言う訳ではありませんが、私の作るストーブは炎がよく見える様に設計しています。
なので
「火の見えるストーブ」
「ヒミエルストーブ」となっています。
今回は気心の知れたメンバーが見てくれた感想なのですが、これからは実際に使って頂くユーザーレビューを蓄積して今後の製品開発に活かして行きたいです。
お買い上げ頂いたお客様が、他の薪ストーブと見比べた時、に少しでもご満足頂ければ良いのになー