ヒミエルストーブ

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ヒミエルストーブのメンテナンスについて

 
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残暑が厳しいとは言え、やっと涼しくなって来ました。

今回は去年納品の後1シーズン使用して下さったお客様よりメンテナンスのリポートを頂いた内容です。

メンテナンスは重要

詳しい人には説明不要、そうでない人にはしっかりと理解しておいて欲しいポイントにヒミエルストーブはロケットストーブの構造を採用しています。

 

構造の詳しい説明は今回省略しますが、望んだ性能を出すために通常の薪ストーブとは全く異なる構造を採用していると思って下さい。

こんな感じで薪を焚いて発生した炎を一旦天板に衝突させ、お部屋へ放熱させてから煙突へ煙を排出させます。

そして、上昇気流が強力なので燃焼室で発生した灰や煤が本体内部に滞留します。

 

そして滞留物が多くなると煙突の穴すら塞いでしまうので、定期的な掃除…とは言っても1シーズンに1回位ですが掃除が必須になります。

 

そして去年の11月に納品後春先までほとんど毎日使用いただいたお客様より掃除の連絡を頂きました。

これは天板を取り外して本体内部を撮影した写真になりますが、1シーズン目一杯使用すれば煙突の穴くらいまで灰が滞留していたそうです。

こればかりは構造上どうしようもないので、お掃除を実施して頂く他対応は無いのですが、1シーズン連続で使ってもおおむね問題無いと判明したことだけで嬉しいです。

 

オーブンの上にも約10mm灰が堆積していました。

 

性能を維持しようと思えば本体の内部掃除は必須と言う事になるので今後お客様には周知を徹底したいと思います。

 

熱対策

性能には関係ありませんが、ちょうどヒートライザーの真上になる熱負荷の高い場所が歪んでいるともご連絡頂きました。

確かにウチのテスト機でも歪んでいましたが、僕自身さほど気にしていませんでした。

 

しかし、せっかくお買い上げ頂いた物が性能に関係ないと言えども不具合が発生し、それを放置してこんなものですよと言葉だけでやり過ごすのはどうも性に合わないので対策品を考えて試作してみました。

 

自社工場で実験したところ良い感じだったので、効果は未知数ですがとにかく試して見る価値はあると思いお客様へ発送しました。

 

まとめ

その他にも、不具合では無いけど窓ガラスに木酢液が落下する対策も9月の納品が終われば対策品の試作を作ろうと思うし、製品をお買い上げ頂いたことで自分自身では検出できなかった不具合を認知できることが面白いです。

 

以前なら自分の知っている範囲以上の質問は何とも返答出ませんでしたが、今は分からない物は分からない、しかし現状で判明している事を基に対策を考え効果を検証する事を自然な感じで実行できるように成長しました。

 

そして失敗を恐れないし、たとえ間違っても正直にお客様へお伝え出来るマインドを得たので依然と比べて格段にストレスフリーになりまいた。

 

自分が勝手にイメージする完璧を演じる必要もないし、全てを満たす完璧なんて世の中に存在しないので、さぼる訳では無いけど、肩の力を抜いて緩やかに物つくりを追及してゆきたいと思います。

 

 

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