現地の下見
先週まで蒸し暑かったのが嘘の様に今週から一気に冷え込み山間部では薪ストーブを使い始めたと言うSNSの投稿を見かけるようになりました。
いつものんびりのヒミエルストーブは自社展示用のストーブを作りたいと思っているのですが、有難いことにあれこれお仕事のお声を頂いている関係で忙しくすごしてます。
今週は現在進行形で新築しているお客様の住宅へ設計と実際の建前が有っているか現地確認に行ってきました。
設計士様を交えた打ち合わせ
写真を見て思い出しましたが、施主様、建築士様、大工さんを交えてヒミエルストーブを実際に見て頂き説明したのが残暑の厳しい9月でした。
今回は建築士様が設計するので、図面が事前にしっかりと有る状態の中ヒミエルストーブの設置場所を図面上で決定しました。こういった場合当方からDWG、若しくはDXFの拡張子で本体図面をお渡しするので設計図に記入しての検討が簡単にやり取りできるので便利です。
本当は無料のJWCADが使えると良いのですが、長年機械設計でAUTOCADを使い慣れているから図面の拡張子はdxfかdwgの2種類で対応させてもらっています。
現地確認
今回はチムニーを屋根から立ち上げてもらうので、煙突のセンターを測定しました。
まずは台風接近で雨が降りしきる屋根に上がって高さの確認を行います。
有難いことにルーフィングを敷いた状態だったので安全に屋根の上を移動する事が出来ました。
下から見上げるとこんな感じで開口部が開いており、この後下地とケイカル板を入れて所定の寸法に仕上げてもらいます。
そしてチムニーの場所で本体の設置場所が決まるからしっかりと確認しなくちゃなりません。
レーザーレベルで天井の中心を割り出し、柱の中心から煙突中心の距離を確認。
図面では1440mmで柱が4寸角だから+60mmで合計1500mm。ばっちり設計通りの仕上がりです。
記憶に頼っちゃうと寸法間違いをする可能性が大いにあるので、パソコンを持参してプリントアウトした図面と現地の寸法を突合してダブルチェックを行いました。
毎回新築現場の下見に来て感じるのが、骨組みだけの現場が納品に赴くときにはとっても綺麗な空間に大変身するのがすごい。
そして毎回、床や住宅に傷をつけないよう用心しています。
特に無垢の床板は柔らかいのが特徴だけど、傷を付けちゃうと取り返しがつかないのでとても気を使います。
ここの現場では、養生シート、硬質シート、べニアと3種類の養生を重ねて使い絶対に傷をつけないようにしました。
まとめ
ヒミエルストーブの進化は未だ止まらず、製品の長寿命化や熱の加わり方など作りながらどんどん改善してゆくので作り込んで行く過程が面白いです。
一般的な輸入ストーブでは燃費が悪くて直ぐに薪が燃え尽きてしまう、思ったほど暖かく無い、燃焼室でしか料理出来なくてメンドクサイなどの僕が感じる不満点を解決した世の中に2つと無い薪ストーブだと思っています。
特に、薪ストーブって導入してから暖房を薪だけで賄おうと思うと、薪の準備に膨大な手間が掛るって知っていますか?
その手間や購入費用をお金に換算すれば、通常のクリーンバーンと価格差が有ったとしても使っている間に燃費の良さで回収できると思っています。 こればかりは実際に燃えているところを見てもらわないと何とも言えないですがそう言う事です。
とは言え、良いことばかりではなくて高温燃焼からくる金属疲労を避けるために高価な材料を使用する、年に1度は本体内部に堆積する灰を掃除しなくちゃダメなどデメリットもしっかりと備わっていますが、お客様の使用目的と合致していればとても便利な薪ストーブじゃないかと自己評価ながら考えております。
今回のお客様にも実際に使って頂いて、僕が言っている事を感じてもらえると嬉しいですね。