ヒミエルストーブ

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技術大学校の先生が視察に来て下さった話

 
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金融機関に勤めている大学院の先輩のご紹介で、但馬技術大学校の先生がヒミエルストーブへ視察にお越しくださいました。

僕が作る薪ストーブとは全く関係ないんですが、個人的な趣味として33歳から学習のやり直しをスタートして通信制の大学に入学し最終的には38歳でMBAを修める事が出来ました。

 

もう卒業して8年以上経っているから実務に関係のない授業内容は忘れてしまっているけれど、その当時得た人との出会いや会計、知財戦略など毎日代わり映えのしない生活をしていれば知ることなど不可能な多くの知識を得る事が出来たので今でも進学して本当に良かったと思っていますし、興味のある方はぜひともチャレンジすることをお勧めします。

 

ビートルに乗ってやってきた先生

技術大学校の職員の方々は大企業の役職を終えてから任官される方がいらっしゃいます。

そして工業系の技術視察で多いパターンが、中小企業の経営者は自社の特色や強みに猛烈な自負を持ってアピールするんだけど、そんなのは大企業に於いて結構コモディティ化した手法で、経営者の熱いアピールと見学者の冷めた反応と言う相反する空気感が放つある種の空気感が何ともいえなそうです。

 

自社以外の競合他社や業界概況などと比較することなく、自己満足で製品開発をすればそのような状況に陥るのは自明であり、僕自身もわが身を振り返り、他山の石とします。

 

そんでもって、僕が自分の足元しか見えていない社長グループの一員じゃない事を祈りつつ、若干ビビりながら先生にヒミエルストーブの特色を淡々と説明させて頂いたところ、予想外に好評価を頂いちゃいました。

排気絞り

過去の記事にも書きましたが、ヒミエルストーブの大きな特色として吸気には一切手を触れる事無く、排気を絞ることで火力調節を行います。

これにより得られるメリットは計り知れないくらい大きい。

今思いつくだけ列挙しても

  1. ガラスが曇らない。
  2. 空気の流れを遅くできるので燃費が良くなる。
  3. 細かな火力調節が不要になる。

とにかく、排気絞りの運用で従来の薪ストーブでは作り出す事が不可能だった高性能をたたき出す事が容易になります。

 

では、世間一般のストーブに全てダンパーを付けて排気を絞ればいいじゃない?

そう思うかと想像するのですが、通常のストーブで排気コントロールを行うと途端に煙だらけの不安定燃焼モードに突入します。

 

理由は明快で、煙突内部が暖まって浮力を得る事により燃焼サイクルが回っているのに、排気ダンパーを絞ると煙突内部に発生した上昇気流の負圧が激減するので、燃焼室へ吸い込まれるエアーが弱くなり酸欠状態になって燃えなくなります。

 

通常クリーンバーン機種などは-25pa位の負圧発生状態が最も安定した燃焼を維持出来ます。

しかし、排気ダンパーを絞り込んで行く毎に負圧が減少して火力があっという間に弱くなってしまうのです。

 

構造から発生する制約から逃れる事は出来ないので、どのメーカーのどの機種を選ぼうが結果は同じ事になります。

ここでもう一つ付け加えると、煙突の横引きはダンパーを絞り込んでいるのと同じ状態を煙突の配管で作っているのと同じ事になります。

まっすぐストレートな煙突配管ではー25paのドラフトを発生させ、火力の減衰と伴に徐々にドラフトが弱まって行くところが、横引き配管があると最初からダンパーを絞り込んでいるのと同じ圧力損失が発生するので、燃焼のピークを過ぎて火力が弱まった時点からドラフトの減衰速度が速くなるのです。

 

なので、90度の折り曲げを避けてなるべく45度や30度のエルボなどをセレクトして管内抵抗の削減を選択します。

もうこれは原理原則、プリンシパルなので電動排気ファンを使わない限り逃れる事の出来ない制約だし、そこの所をしっかりと理解して設置してくれる業者をユーザーが選ぶ必要があると考えます。

話が横にそれちゃったけど、排気絞りや、スタート時の煙逆流問題解決方法、そして特許取得済のサイクロン燃焼によるスワールする炎など先生の期待を超える製品だった様で、事前に危惧していた様な空気感にはならずに終始和やかな感じで視察を終える事が出来ました。

 

まとめ

製品を仕入れて転売する仕事であれば、限りある選択肢の中で最善を見つけると言う行動をとるのが合理的ですが、僕の場合見本となる製品が全く無い状況から製品を作り出したので、違和感を感じとるセンスと問題解決に向けてアプローチをかける貪欲さが自分の強みだと思っています。

 

現在、全く最初に作った初号機のアップデート改修に着手しています。

それこそ、嫌になるくらいテストを重ね、データを取ってた得た知見こそが僕の財産であり今後もこの姿勢を貫いてお客様が所有して満足して頂ける製品をお届けできればと思っています。

 

 

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