ロケットストーブのこだわり(その1)

 

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今まで薪ストーブを作って、根本的に欠けていた物が有ります。それは自分の作った製品に対する自信です。

お店で見る薪ストーブや、知人友人宅で見た薪ストーブを念頭に、自分の思い描く性能をどれだけ達成できるのか毎回試行錯誤の連続でした。

このストーブが唯一無二の完成形ではありませんが、現時点では納得の行く性能を発揮しています。

このロケットストーブはいくつものこだわりがあります。

円柱の形状もデザインだけのハッタリではありません。

熱による腐食防止

ロケットストーブは発生した熱を暖房に放出する事無く、ヒートライザーと呼ばれる断熱2重煙突部分へ全て導き、800度を超える高温にする事で強力なドラフトを発生させています。

高温に保つ事が大切なのですが、高温で真っ赤になった鉄は加熱による錆の進行で、かさぶたの様にボロボロと表面が剥がれ摩耗の進行が早いです。

対策としては、写真の様に内部にもう1本交換式の筒を挿入する事で本体の劣化を防ぐ方法があります。

この対策を行っても、スチールだと昇温による熱劣化は進行すると私は考えたので、弊社のロケットストーブはバーントンネル、ヒートライザーはステンレスの9~6mmの材料を熱負荷に応じて使い分けています。

ただし、ステンレスは鉄に比べて1kg当たりの単価が何倍もしますが、10年以上問題無く使えれば良いかと思いステンレスを採用しています。

写真に掲載しているトップの形状も、実験を繰り返した結果変更を行い、今はオーソドックスな形状となっております。

熱による腐食防止と保温を兼ねて、燃焼室には耐火レンガを敷いています。 ロストルを使いおき火に酸素を送る事も可能ですが、耐火レンガを敷くことで高温を維持する事の方がメリットが大きいと考えました。

シーズンオフのお掃除対策

ロケットストーブは暖められた空気が天板に衝突し、180度方向転換する事で熱を室内へ放出します。

ヒートライザーで発生した強力なドラフトは燃焼室の灰を巻き上げ、天井に衝突し本体の底へ堆積します。

この構造のお陰で、大気に放出する微粒子や灰が通常の薪ストーブより少なく、原始的な石作りのメンスンリヒーターでも厳しいUSAの大気汚染基準突破を可能にしているのです。

ですので、ロケットストーブを使っているといつの日にかは本体内部の掃除が必要で、そのことを考えた作り込みが必要だと考えます。

このロケットストーブの天板はネジ固定として、長い時間の使用で本体底に積もった灰を簡単に掃除出来る様になっています。

ドラム缶で作ったロケットストーブにも本体底に溜まった灰を取り出す場所があります。

リンクの中程の写真

How to build a Rocket mass heater

天板を留めるネジを高温に暴露すればねじ穴が錆で固着してしまうのは簡単に想像できるので、本体の外側にフランジを設けてタップを立て、組み付け時にはモリブデングリスで焼き付き防止を図っています。

 

炎が立ち上がる場所は取り外しが可能なフタになっており、直火での調理も可能です。

フタになっているのにも理由があって、立ち上がった炎が当たる場所はとても高温になるので、鉄板1枚で覆うと

いくら分厚い鉄板といえども、熱い部分だけ鉄板が伸びて天板が波打ってひずんでしまうので、直火が当たる部分をフタとして天板のヒズミを防止しています。

オーブンの上がしっかり昇温する

過去の経験から、薪ストーブでオーブンの上面からしっかりと放熱する事は難しいと思いました。

何故かと言えば

炎は温度が高いほど浮力が増して早く上昇してしまうので、オーブンの下面ばかり熱くなってしまい、オーブンの上面からの放熱を欲すると、オーブンを包み込む様な火の回りを考えなければなりません。

薪ストーブの上に四角い箱形のオーブンを乗せるパターンもありますが、とにかく上からの熱が弱くてピザや、トーストなどに不満がでました。

このストーブはオーブン上面からもしっかりと放熱するのでピザのチーズもグツグツと沸き立ちます。

ぬるいオーブンなんて事は無いのでご安心下さい。

 

 

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