薪ストーブは薪の準備が面倒だと思っていました。
薪ストーブは薪が燃料です。
薪をけちらず豪華に焚くとあっという間に無くなってしまいます。
薪棚に沢山用意して、十分に思える量であっても、年を越えて2月の一番寒いピークに薪が足らないと言う事も良く有る話です。
薪は使う場所に近いほど価値が上がる
去年、山に生えている木をチェーンソーで切って薪にするまでの一連の流れを経験すると、薪の価値がよく分かりました。
山に生えている木を切り倒すのは簡単ですが枝を切り、玉切りにして、道まで下ろし、トラックに積んで、斧で割って1年乾燥させる。
この中で一番しんどかったのは、玉切りを道まで下ろして、トラックに積み込む工程です。
斧で薪を割ったり、割った薪を薪だなに収納することもしんどいですが、山から木を下ろす作業に比べると楽な物です。
そして、私一人で山から1人で木を下ろす事など到底無理筋の話なので、何人かで協力し合い薪を作らなければなりません。
なので、以前は乾燥した薪にお金を払って買うことに抵抗がありましたが、乾燥してすぐにストーブへ投入出来る状態になるまでの労力を考えると、薪の値段設定も納得できます。
山に生えている木が安かったとしても、乾燥薪に近づくにつれ人の労力が投入されているので、ある程度の出費は仕方ないと思います。
保管場所の問題
近所との離隔距離が有って、保管場所に困らない人は関係有りませんが、1シーズンに約5トンもの薪を保管しておく場所もバカにはなりません。
シーズン中は減って行くので、冬の間に次の年の薪の準備が始まるので、敷地に制限がある場合薪の保管場所が問題になる場合も多々有るかと思います。
昔の私は、薪の消費を気にするばかり、火の勢いを弱くしてして、全く暖かく無いばかりか煙突から煙が沢山発生したり、寒さが厳しい時に薪が無くなったり、薪の調達と保管には本当に苦労しました。
普通の薪ストーブは2重煙突にすると燃費が良いと言っても、薪の消費が早いのであっという間に薪が無くなってしまいます。
この方のブログでは1シーズンに約5トンの薪を消費されている様ですね
薪ストーブ生活
薪の投入
ここから先は私の個人的な感想なので、一般的ではありません。
私は、薪ストーブの薪を追加する作業を面倒に感じていました。
冬になると昼休みの昼食後、薪ストーブの横で20分位お昼寝するのですが、大概薪が燃え尽き、寒さで目が覚めていました。
1Lのペットボトル位の太い薪を使えば大丈夫でしたが、とにかく寒さで目が覚めることが辛かったです。
2シーズン目からロケットストーブを作って、ロケットストーブの横で昼寝する様にしました。
燃焼室は小さいですが、薪の消費が遅いので通常の薪ストーブよりも長い時間暖を取る事が出来ました。
この経験から、本格的な室内使用が出来るロケットストーブを完成させることが出来れば、薪の消費が少ない上に今まで以上に暖かい昼寝が出来るのでは無いかと考えました。
薪消費量の実験
簡易的ではありますが薪の消費量を検証すべく、2kgの薪でどの位燃焼が継続出来るのか実験しました。
手元には体重計しか無かったので完璧とは言えませんが2kg木を割って、予熱が完了したロケットストーブに投入してどれだけ燃焼が続くのか計測すると
「2時間」燃焼する事が可能でした。
薪の小割する大きさにより燃焼時間が変わってくるのですが、たった2kgで2時間燃焼できた事に少し嬉しかったです。
写真の薪で1kgですのでこの倍の量を使用しました。
まとめ
私は薪ストーブに対して以下の点が気になっていました
- 薪の投入が億劫で
- 1年前から何トンも薪を準備する事が面倒で
- 薪の保管に多くの場所を使う事が出来ない
そんな私の不満解消のツールがロケットストーブでした。薪の消費量が少ないので
- 薪の投入回数が少なくて
- 準備する薪の量が少なくて
- 結果として保管場所の節約にもなる。
薪を購入して運用している人がロケットストーブを導入すれば、長く運用すれば薪消費量の差分で初期投資を回収出来るのでは無いでしょうか。
室内の設置できるロケットストーブは数えるほどしか販売されて居ません。そしてそれぞれ個性的な製品だと思います。
私の強みは、このような通常型の薪ストーブも作ったり
小さいロケットストーブやオーブン付きなどを作ったり
手を動かして、色々な形状を作って行く中で経験が蓄積されて、自分なりの方法論を築く事が出来るようになりました。
経験があるからこそ、SNS等で他の人が発信されて居る理論を解釈出来る様になり、さらなる物作りを目指すことができるようになりました。
現時点では、自己バイアスで、実力以上に自己評価しているのかも知れません。しかし今回作ったロケットストーブは一番納得の行く仕上がりです。
ご興味のある方は、是非工場で試運転して下さいませ。