お客様に納品して気づく改善点

 

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長野県のお客様からの帰り道。脳裏には「おばあちゃんになるまで愛用します」の言葉が残る中、ある懸念事項がハタと脳裏をかすめました。

メンテナンス性が悪い

ロケットストーブ構造なので、一旦上昇した熱気が天板に衝突し下降する事で発生した熱をお部屋に効率良く放熱します。

構造上、上昇気流に乗った灰が下降するので、本体底部を2~3年に1回掃除してもらう事を推奨しています。

しかし、その掃除が面倒なんです。

現状)

でかくて重たい鉄板のネジを外して、養生したお部屋に置く。

本体内部を集塵機で掃除

天板も掃除

本体のフランジにガスケットを乗せて、ずれない様に重たい天板を乗せてネジを締める。

はっきり気付きました。

手間が多すぎて面倒!

女性のお客様が一人で出来る作業範囲を軽く超えていると遅ればせながら確信しました。

納品するまでに気付いていれば改善したんですが、全く違和感を感じなくて、ちょっと面倒だけどお願いします位にしか捉えていませんでした。

 

しかしいくら何でもおばあちゃんになるまで面倒を強いるのは余りに失礼なので帰路につく9時間もの間、改善策をあれこれ考えました。

改善対策

天板を外さなくても掃除が出来れば簡単なので、掃除点検口を作る事にしました。 問題は点検口の大きさと場所の関係です。 あまり大きすぎると熱で歪んでしまうし、小さいと作業性が悪い。

穴の場所も的外れだと意味が無いので、自社のデモ機を分解し早速改造して実験です。

左右で穴の大きさを変えて、どちらの方が良いのか比較します。 そして、実際の掃除するシーンを想定し集塵機のノズルを差し込んでテストを行いました。

テストの後は、火をつけて燃焼実験です。

加熱によるヒズミで天板が波打つと、フタとの密着が悪くなって煙が漏れたりするのでなるべく高温状態を作って検証します。

本当に煙が漏れるのは冷めている焚きつけの時なので、漏れる様ならガスケットで対応します。

効果

実験の結果、煙の漏れも無く順調にテストが終わりました。この状態で半年ぐらい使って見て最終判断を下したいと思います。

改善後は天板を外す事も無く、丸いフタを開けるだけで本体内部にアクセス出来るから掃除の手間を大幅に削減できました。

お恥ずかしながら、最初から気付きそうな物ですが、実際に使って見るまで分かりませんでした。

お客様へはお電話で現状と改善プランをお伝えし、テストに問題が発生しなければ何シーズンか使って頂いた後のシーズンオフに改善後の天板を新品で無償交換させて頂く事をご提案させて頂きました。

ソフトウエアも工業製品も最初から完璧な物など存在せず、何個も作って行く過程で気になるポイントを改善して行く物だと再確認です。

 

全ては顧客に教わる。 まさにその通りなので、最初にお買い上げ頂いたお客様には現状出来る範囲で一番を提供したいと思っています。

 

 

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