ヒミエルストーブ

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ロケットストーブ失敗列伝

 
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日付は2014年、パソコンの写真フォルダを整理していると薪ストーブを作り始めた頃の写真が出てきました。当時は一切のお手本を見ないでロケットストーブや薪ストーブを作り始めたので、そりゃぁもう失敗の連続でした。

その様な私が犯した失敗を公開する事により、この記事を見た人は同じ失敗を犯すことは無いと思いますのでしっかり読み込んで下さいね。

今になって写真を見て当時を振り返ると、結構良いコンセプトでアプローチしている作品もありました。けれど、押さえ無ければならない重要なポイントが分かっていなかったので、ゴール付近をかすめながらも気付く事無くスクラップ箱へ廃棄していました。

相談する人も無く、上手く行かない度に悩んでいた事も今となっては良い思い出です。

 

薪ストーブ失敗の本質

高温を維持する体積が少ない事例

当時は、これでがロケットストーブの実験のつもりです。

市販のストーブの天板より断熱された2重煙突部分へ炎が吸い込まれ、ロケットの様な轟音を立てて炎が吸い込まれるはず・・・でしたが結果は全く燃えませんでした。

この場合、2重煙突部分をもっと長くするべきでしょうか、そして煙突を垂直に長くすれば実験よりもキレイに燃焼していたと思います。

教訓

保温された2重煙突部分の長さは大切!

温度の高い場所を作りましょう

いやー この写真を見て忘れていた苦い思い出がよみがえってきました。こんな、つぎはぎだらけのフランケン状態でも全て手作業だったので作るのにはかなり日数を費やしました。

頭で夢想するのは最高の燃焼状態ですが、緩やかに燃焼するだけでぬるい薪ストーブでした。本当に手間が掛かったので、すぐに廃棄する事が出来ず半年位してやっとスクラップにする決心が付きました。

このストーブは2重煙突部分を2本にすると燃焼ガスの排気効率が上がって2重煙突部分の昇温に効果的では無いかと考えていたのですが、実際は抵抗が少ない方に炎が集中して2本設置している意味がありませんでした。

薪が燃える部分へ空気を送るスピードが遅く、おき火も鎮火しそうになるので燃焼温度を上げる事が出来ませんでした。

いま作るのなら、燃焼室をコンパクトにして2重煙突は1本、燃焼室と2重煙突の接続距離を近くすれば良い感じになるのでは無いでしょうか。

焼却炉と同じ構造のストーブ

失敗シリーズはまだ続きます。本業そっちのけで、失敗ばかりなのに開発を継続出来た事に驚きます。

これは燃焼室を断熱したロケットストーブのつもりです。

しかし、煙突の長さが短くて断熱もされていないから只の焼却炉と同じ構造です。このストーブは失敗を確認した後ゴミ箱行きでした。

ペール缶ロケットストーブ

やっとオーソドックスなロケットストーブに近づいてきました。最初からネットの情報を検索して参考にすればこんなに回り道する事も無かったのですが、予備知識なしに挑戦する方が普通じゃ考えも出来ない科学反応を起こす場合があるので遠回りもありって事で。

このストーブは下の燃焼室で薪を焚いて、2重煙突で2次燃焼させペール缶でダウンドラフトさせます。 見た目はおもちゃですが数ヶ月使い性能は良かったです。

まとめ

薪ストーブを作り初めた頃は、おもちゃレベルにすら到達していない試作品を延々作っていました。そんな経験が蓄積することによって製作に関しては勘が働くようになって来ました。

今までに使った時間とスクラップにした材料は無駄にはならないと思いたいです。  いまでも、新作を作った後のテストは緊張しながら行っていますが、主要な構造は過去のデータを参考に出来るので大きな失敗は激減しました。

ロケットストーブの失敗で悩む事が有ったとしても、上手く行かない理由を想像し、対策を施すことにより必ず正解へ近づくと思います。1回の手直しで上手く行く事なんて無いと思うので、成功を求めるのでは無くプロセスを楽しめる様にする事が大切じゃないかと思います。

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