ロケットストーブの見た目を改造
いつも薪ストーブの新作の完成が完了すると、色々なテストを行って不具合の検出を行います。
リピート品ならすぐに販売出来るのですが、新作は煙突の長さや燃焼パターンの変化など条件を変え結果を記録して行きます。
奇跡的に今回のロケットストーブは機能的には全く改造する所が見当たりません。
しかし、外観はデザイナーの鋭い指摘をもらったので、改善して見ました。
脚の短縮
まず最初に指摘されて、行ったのは脚の長さを短く改造
天板の段差を揃えた
天板とフランジの隙間が揃っていないと見た目がダサいと言われたので、隙間の統一
取っ手を木製に変更
木工は不慣れで、木製の取っ手をケヤキから作り出すのは難儀します
木を角柱に切り出し、プレーナーで大きさを揃えた後磨きました。
馴れないので毎回ビクビクです。 かんなを買ったら良いのかな。
そして指摘してもらった3点を改造した結果はこちら
最初と比べてすっきりしていると思います。 自分一人だったら改造するのを面倒に感じ、ここまで手を加えることは無かったと思うので第三者のアドバイスは本当に有り難いです。
改造前の写真と比較して良くなったと感じます。
今後の作業
見た目の改造は終わり、機能的にも大きな不満がないので後はじゃんじゃん燃焼して不具合の検出を行います。
今までだったら形が完成しても、なんらかの不満点が必ずあって、それを修正する方法が分からないから、一旦仮に改造し仮説検証のサイクルを回して行くので納得いく製品に仕上げるには数が月費やすこともザラだった。
それに比べると、今回はあっけない位簡単に終わってしまったのでびっくりです。
実験で分かった良い所
とにかく薪の消費が少ない。
緩やかに燃焼するので、薪の減りが遅いです。
通常の薪ストーブは薪全体から炎が上がるのに対し、ロケットストーブは端っこの方から緩やかに燃焼して行くので薪の消費が少ないです。
言葉で言っても伝わりにくいので、何らかの比較実験動画を用意したいです。
ストーブ全体が緩やかに暖かい
通常型の薪ストーブでは煙突内部を高温に保って上昇気流を発生させているので、煙突トップから高温に暖められた空気のゆらぎが見えますが
配管経路の長さで変化しますが、ロケットストーブは煙突トップのかげろうは見えません。
天板だけで無く、本体の周囲全てが200度~300度まで昇温するので木を燃やして発生させた熱を大量に放出し、煙突でも熱を放出しているからです。
おき火からの再スタートも簡単
真っ赤に燃えたおき火に、中割りの薪を投入すると、簡単に火がつきます。
薪ストーブショップや、2重煙突を設置している輸入物の薪ストーブユーザー宅で見た光景をシングル煙突で再現出来た事にちょっと感動です。
まとめ
今後は、1日中の燃焼テストと、オーブン料理をしてみようと思います。
どこかのイベントに持参して、扱いが楽で、暖かい薪ストーブを実際に見て貰った反応をしりたいですね。