ヒミエルストーブ

 メルマガ登録はこちら

遠方からのお客様

 
この記事を書いている人 - WRITER -

数ヶ月前にメールでアポイントを取り、関西ツアーのタイミングで我が工場にお客様がお越しになって下さいました。

その方は「かわはら薪ストーブ本舗」の川原さんです。

川原薪ストーブ本舗HP

いやー 川原さんのブログは4年前自社工場に薪ストーブを導入した頃知ったので、メールで連絡して実際にお会い出来るか分かりませんでしたが、時間を調整して頂きお越し頂き感謝です。

他者評価

私が作った薪ストーブは、以前使っていた市販品の不満点を解消すべく作ったので、

薪の燃焼が遅く、多彩なお料理が楽しめ、発生した熱を沢山お部屋の暖房に使えるなど自己採点は高めです。

しかし、作った本人が良い物だと思ってもバイアスが掛かっているので冷静な目で製品の評価をするのが難しいです。

そんな中、他者評価を受けたいと思ったので、薪ストーブにとても詳しい川原さんに見学して頂いた上で感想を伺う事が出来ればと思いました。

 

ブログを拝見する限り、多種多様な薪ストーブを見ているだけで無く、揺らめく炎が大好きなんだと感じていましたが、実際にお会いした感想はブログの印象そのままでした。

商品の知識だけで無く、なぜその様な状態が発生するかと言う理由も鋭い洞察で検証して行くので、どのようなジャッジが下されるのか戦々恐々でした。

 

ぶっちゃけ、興味を引く製品じゃなくて速攻で帰ってしまったり、ぼろくそにダメだしされたら僕のガラスのハートは粉々に砕けてしまうのでマイナス評価を恐れていたんですが、製品は誰かに評価されてこそ一人前なので専門家による他者評価ってとても大切なプロセスだと思い勇気を出して評価して貰いました。

結論

一番大切な燃焼に関する評価は「良いですね」との評価を頂きました

評価が真逆だと、指摘事項を改善するまで終わりの無い改善と計測の無間地獄に突入するつもりだったので、ほっと胸をなで下ろしました。 

勿論すべて良い訳では無く、細かな改善点はあるにせよ、一番大切な燃焼機構に関する私の勝手な自負はおっさんの自己満足では無かった様です。  

猛暑の中での燃焼デモは、冬に比べ条件が悪いにも関わらず良い感じで燃え続けてくれました。

 

次期主力機種

今まで商品ラインナップは丸型の薪ストーブ1種類でした。

けれど大きいのである程度お部屋が大きくないと導入出来ないし、空気導入口が扉の間に設置しているのでこれからの時代必須な外気導入に対応出来ていません。

今まで丸型を見て貰った友人達から、もっと小さめのストーブもあった方が良いんじゃ無い?などとアドバイスを貰っていたのですが、ゼロから新機種を作るって膨大な労力が必要になるので適当にお茶を濁してうやむやにしていました。

参考になる物が有って改良して行くのは容易なんですが、大きさやデザイン燃焼機構などゼロから作り出す時って、自分の中で参考となる手がかりが皆無だから悩みが連続で発生するのです。

商品開発とはそんな物かも知れないけれど、思いつきを図面に書き起こし、修正する行為を気が遠くなるまで繰り返します。

 

そんな中6月に新機種製作の気分が発生し、模型作りからスタートして図面を書き起こしました。

今回は丸型のネガを解消すべく、大きさは2/3くらいにして一般的な住宅でも導入しやすい大きさで外気導入対応を盛り込みました。

 

新作模型も見て貰ったのですが、幾つかアドバイスを頂くと同時に大きさやデザインなど概ね評価を頂きました。

今回の工場訪問に新作の設計が間に合って色々お話しする事が出来たのでラッキーでした。

まとめ

今回は、初めて薪ストーブの理論に関する込み入ったお話しをする事が出来たので楽しかったです。

そして、自分では気付かない細かな注意点を教えて頂き本当に感謝です。

指摘して貰った内容は重要な物から対応して行くので、今より一層良い物が出来上がると思いました。

そして、遠路はるばるお越し頂き有り難うございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. […] 今回、四国からの帰り道には、兵庫県のヒミエルストーブを訪問した。「火が見える薪ストーブ」というところから解りやすいいネーミングだ。 一般的なロケットストーブはヒートライザーの燃焼部分に炎が立ち上がるので、炎がガラスから良く見えないという、炎好きには致命的(?)な構造なのだけど、ヒミエルストーブはロケットストーブにも関わらず、炎が見えるというユニークなものだ。 私の訪問の様子はこちらのブログにも掲載されている。 遠方からのお客様数ヶ月前にメールでアポイントを取り、関西ツアーのタイミングで我が工場にお客様がお越しになって下さいました。 その方は「かわはら薪ストーブ本舗」の川原さんです。 川原薪ストーブ本 … himielstove.com ヒミエルストーブは、私が開発中の新型ストーブや、既に販売されてて、かわはら薪ストーブ本舗でも複数工事させてもらっているエイトノットの薪ストーブと構造や仕組みが似ていているので、パっと見ただけで火を入れる前から性能は想像がついたが、実際に火を入れると、特許取得したヒートライザーに挿入することでパワーアップさせる「燃焼装置」(=サイクロンチューブ)により、私の想像以上の燃費と高効率を実現していた。サイクロンチューブの詳細については、公式サイトをチェックして欲しい。 サイクロンチューブ内での渦燃焼の様子を観察窓から撮影(高温で燃焼しているので、炎の真上の耐熱ガラスに煤がつかない) 実際に形になっていて、既に販売されているヒミエルストーブの初期バージョンの製品に火を入れて見せてもらった。 初期バージョンは鋼鈑を丸く曲げる形状のため時間と手間と費用がかかること、サイズが大き過ぎて一般住宅には向かないため、より一般的に受け入れられやすい形状とサイズに落とし込んだ、小型の製品を、現在作成中とのことだった。 木材で作った、小型の新製品の実物大の模型で構造をチェックした 図面だけでは判らない部分も、こうして形を作ることで、細かい部分の洗い出しができる。この模型を元に、実際の部品をCADに落とし込んで設計して作られたパーツを、この後は組み立てるだけという状況まで進んでいた。まだ組み立てる前だったので、現時点で改良できるところも反映できる状況でラッキーだった。大きな変更はないけど、空気調整の流れの経路や、空気調整しやすい仕組みを、私の製作経験から伝えた。 お盆過ぎには組みあがって、この秋には実際に火を入れた様子のレポートをもらえるだろう。 コストパフォーマンスが高く、投入した金額以上の性能を得ることができる、満足度の高い、お勧めできる製品になりそうな手応えを感じた。引き続き、かわはら薪ストーブ本舗でも、この製品をフォローしていきたいと考えている。 今回テストした、丸型の大型バージョンのヒミエルストーブ 火入れ前に細かい部分のチェックをした後に火を入れてもらった この動画の見るべきポイントはヒートライザーの燃焼能力の高さだ。外気温40℃近くなので、断熱材の入ってない工場の煙突トップ付近の室内温度は50℃以上あるだろう。その環境の中で、シングル煙突で排気温度が保持できないにも関わらず、煙が逆流しないで燃えてしまうのは特筆できる。5時間程度焚いた後に残った熾火の上にボコっと太い薪を投入した直後で、普通の薪ストーブならば扉や空気取り入れ口から煙がモクモクと室内側に流れ込んでしまうだろう。真夏の15時くらいの温室内とも言えるドラフトを発生させるのが厳しい環境でも難なく燃えてしまうのだ。一般的な薪ストーブは煙突のトップ付近の外気温と排気温度の差があるほど、良く燃える。あまり温度差がないのに、本体内蔵のヒートライザーの煙突効果で排気を押し上げてしまうのだ。 念のため補足しておくと、この動画で、煙が出ているのは薪の投入直後で、まだ十分に温度が上がってない状況だからだ。時間が経過して、しっかりと燃えて炉内温度が上がれば煙は目視確認できなくなる。透明は排煙になった状況を写真で撮っても、燃えているのかいないのか判らなくてつまらない。そのため、薪の投入直後の煙が出ている状況を敢えて撮影している。 一つ誤解しないで欲しいのは、シングル煙突でもこのように燃やしてしまう能力をヒミエルストーブ本体は持っているけど、実際の使用の際にはシングル煙突でも良いと言っているわけでははい。この動画では実験のため、これ以上はないくらいの極限状態の非常に厳しいイジワルな状態まで追い込んでいるけど、二重断熱煙突の方が排気温度が高く保てるので、空気をより一層絞ることができて燃費も良くなるし、煤の付着も少なくなる。 午前中から昼食をはさんで5時間程度ガンガン焚いてフル稼働させてのテストの後に、空調服を試着させてもらった私 製作者の西岡さんと、熾火に最後の薪を突っ込んでの再稼働したヒミエルストーブ 少ない薪で高効率で燃費良く、料理もできて、暖かい薪ストーブを希望している人は、ぜひともチェックして欲しい。40万円程度で、このパフォーマンスを得られる薪ストーブは大手市販のモデルでは、なかなかないと思う。ロケットストーブの仕組みと構造からも推測がつくだろうけど、普通の単純な構造の薪ストーブ2台分の物量の材料が投入されている。(受注生産で納期2カ月程度なので、この冬から使いたいという人は早めに、ヒミエルストーブにコンタクトを取ることをお勧めする) […]

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© himiel stove , 2018 All Rights Reserved.