細部の仕上げ
今日は汗ばむことも無く快適な1日でした。いよいよ薪ストーブシーズンが始まろうとしています。
今年の夏は本当に厳しい暑さだったので酷暑の中、薪ストーブを作りながら季節外れの仕事だと思っていましたがやっと季節が追いついてきた感があります。
さて今は、本体の形は出来上がったけれども最後のフィニッシュを先延ばしにしていたストーブの完成を急いでおります。
塗装の仕上げ
600度の耐熱塗料をエアガンで吹き付けると、表面に塗料の粒子が残り若干ざらついた仕上がりになります。
すると、ほんの少し触れただけで本体表面に接触痕が残るので塗装した後は直ぐにサランラップを巻いて保護していました。
けれど、塗装した後も燃焼テストを行い、本体を昇温させ塗装を焼かないと駄目だから取り扱いは慎重さが求められるので、時間が掛かって仕方なかったのが不満でした。
そんなとき思い出したのが自動車塗装の工程で行う「空研ぎ」です。
塗装を行い乾燥した後、目の細かい研磨材で細かな微粒子を除去して表面をなめらかにする工程を自動車板金でする事を思い出したので早速研磨材を買ってテストしてみました。
表面にうっすら残る塗料の微粒子が空研ぎによって綺麗に除去され、表面がツルツルになるので手で触っても気持ち良い。
ハンドルの製作
ドアハンドル
木工は素人同然ですが、回数を重ねる事で何となくコツをつかんできました。
ドアハンドルに使っているのは神社の改装に使ったケヤキの端材なのですが、本当に硬い。
ジグソーと鋸を使い分けて切り出しますが時間が掛かって仕方有りません。 ロータリーバンドソーが欲しくなります。
角材を切り出して、ハンドルに刺さる穴を開けた後円形に削り込んで行きます。 今の好みはワックスなどを塗らずに焼き色を付ける事なので、目の詰まったペーパーで表面を撫でて焼き色を付けます。
オーブン仕切りハンドル
オーブンの仕切り板の脱着は以前こんな形状をしていました。
今回は更に安定を目指して形状を変更してみました。
そう、2つ穴を開けて器具を差し込む方法に変更です。
器具の先端形状も2~3パターン実験してみて、一番安定した形を採用しました。単なるL字曲げでは板が落ちそうになるので返しも付けて完成です。
そして先端金具の回転防止ネジを取り付けながら、ちょっと長さが短いかな? などど考えながらネジを締め付けていたその時
ありゃりゃ~ ネジが長すぎてせっかく作った柄を割ってしまいましたが、長い柄を作る丁度良いきっかけになりました。
そして、柄の材料を切り出して作ったのがこちら
元の柄より5cm長いので手の大きな人でも十分使える大きさです。
耐震対策
今年は大阪や北海道で地震が発生しました。
このご時世、耐震対策も配慮が必要ですのでアンカー固定金具を作りました。
工場の工具箱を固定するのとは勝手が違い、見た目を邪魔すること無く簡単に固定できる方法を幾つか試してこの形状に落ち着きました。
特徴有るデザインを邪魔することが内容に簡素で、しっかり固定できます。
前足2カ所はこんな感じになります。
まとめ
今回作った丸型は3台目なので、過去の製品以上に見た目の仕上がりに配慮しています。
ペンキを塗っちゃうと分かりませんが、溶接の継ぎ目が目立たない様に気合い入れて下地を仕上げました。
時間を短縮して形を仕上げるのではなくて、納得がいくまで良い仕上がりを求めるって贅沢な物作りですね。