ヒミエルストーブ

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完成品燃焼テスト

 
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先週から着手していたSD01が完成したので燃焼テストを行いました。

耐熱塗料は塗った状態だと塗料が固まらずシンナー等で溶けてしまうし、一回焼いておかないと初めての燃焼で煙が発生するのでテストを兼ねて必ず試運転します。

耐震対策の続き

先週は比較的簡単な前足のアンカー金具を作りましたが、実は後ろ足に装着する良いアイデアが浮かばなかったので先延ばしにしていました。

丁度煙突取り出し口の真下に脚があるので、前脚と同じデザインだと現地でアンカーを打つことが出来ません。

こんな時は一旦時間をおいて、気分を切り替えると良いアイデアが浮かんで来ます。 今回は丁度ホームセンターでU字ボルトを見つけたので利用してみることにしました。

この、何となくの思いつきを信じて素直に行動する事が問題解決の秘訣だったりするのです。

先ずはU字ボルトを合わせてみて、湧いて来るイメージをキャッチします。

後ろ足の傾斜に合わせた金具を作るのが良さそうなので金具を作って見ました。

そして、実際に固定する金具の大きさを決定します。頭の中は何となくの思いつきを最優先の状態。

 

そして最後に煙突の真下を避けた場所へ穴を開けて溶接して完成です。

これにて3カ所全てのアンカー固定が可能になりました。 後ろ足はこの様に煙突出口を避ける形状になるので設置場所のレイアウトで形状を変更するとします。

 

燃焼テスト

やっと形状が完成したので、早速燃焼テストを行いました。

SD01を作るのは3台目なので燃焼に関しては全く心配事は無く、今までは燃焼する事だけに意識向いていたけれど今回は焚きつけ時の煙逆流や、空気の流れる感じなんかに注目して点火テストをしました。

 

心配事が無いと言えども、一番最初の点火は少し緊張します。

そしてバーナーで焚き付けに一気に火を付けます。

 

焚き付けが問題無く燃えて、煙突の先から煙が出たら薪を追加して行きます。

ここで特筆すべきは、ドアを開けても本体奥で燃焼している間は一切煙が室内側へ逆流しないと言う事です。

サイクロンチューブの働きで発生した熱を一点に集めることで強力なドラフトが生まれゴーッと音を立てながら炎が吸い込まれて行きます。

炎がドアの方に近づくにつれ、煙が燃焼室に流れてきたのでドアを閉めて薪を追加しながら徐々に温度を上げて行きます。

 

タイムプラスでこの後約1時間燃焼動画を撮影しました。

注目して欲しいポイントは、薪が全体的に燃えて行くのでは無く端っこから徐々に燃えて言っているという事です。

通常の薪ストーブだと、追加した薪がブワッと燃えてしまいますが、

ロケットストーブの特徴であるこの現象が燃費が良い理由の一つになります。

 

14秒過ぎた辺りで大きめの薪を投入しても炎が見えないのは、本体の後ろへ炎が吸い込まれ行くからです。

こんな感じで燃焼しても、フロント硝子は煙で曇ること無くいつまでも綺麗な炎を鑑賞する事ができました。

 

もう一つ追記すると、通常の薪ストーブでシングル煙突を使ってこの燃焼を生み出す事は今まで色々努力したけれど達成出来なかったです。

通常の薪ストーブで保温された煙突の働きにより、外気との温度差を利用して強力なドラフトが発生するので

冷えやすいシングル煙突では調子良く燃焼する範囲が非常に狭く、特におき火からの薪追加は凄く煙が発生しました。

しかし、サイクロンチューブの働きにより熱エネルギーを蓄積して強力なドラフトを本体内部で発生するのでこの様な燃焼が可能になります。

 

一度暖まればこんな感じでほとんど煙が発生する事は有りません。

まとめ

炎が本体奥へ緩やかに揺れながらゆっくりと燃えて行く光景は何度見ても見入ってしまいます。

この状態で、樹種にもよりますが長時間ゆっくりと燃えて行くのがヒミエルストーブの特徴です。

 

真冬に薪ストーブをメインの暖房に使っていると従来型薪ストーブでは仕事に没頭している間に薪が燃え尽きてしまい寒い思いを何度もしました。しかし、昨シーズンからSD01を使う事によりその様な不満から解放され快適な暖房生活を送っています。

 

薪の減りが遅く、単に暖房だけじゃ無くてお料理などの機能も備わる使い勝手の良い薪ストーブが世の中に売っていないから、自分が欲しい物を追い求め違和感を改善する事で何とか欲しい形に近づく事が出来ました。

 

自分が気付く範囲の改良は大体潰したので、後はユーザー様の元で使い込んで頂き改めて改善して行きたいですね。

 

 

 

 

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