これからの住宅に必須の外気導入口を作ってみた
外気導入口はこれから建築される高気密住宅には必須のアイテムになります。
そして、KD01は外気導入対応型も兼ねるべく、空気導入口を本体底部に作っていました。
川原さんからの宿題Part:2
先週工場へ見学に来て下さった川原薪ストーブ本舗、川原さんから好評価を頂いたKD01ですが、すべて良かった訳ではなくちゃんと宿題も有りました。
その中で一番大きなパートを占めるのが「外気導入対応」です。
僕は本体の完成とテストを急ぐあまり、外気導入対応の予定はしていましたが実行を先延ばしにしていたので、痛いところを突かれちゃいました。そして、指摘してもらった以上放置出来ないので早速行動開始です。
放置していた理由は、完成形の明確なイメージが無かったので考えるのが面倒になったのと、いつでも作る事が出来るという甘い見込みだったからです。なので事前の予想は期待も込めて半日くらいで完成するかと考えていましたが、現実はそんなに甘いものではなくしっかり1日を費やして8割完成でした。
今日外気導入専用に鋼材を注文すると、着手が来月半ばになってしまうので、手元に在庫している材料ですべてを賄います。早速工場に長期在庫していた角パイプを切断し、雰囲気を確認。
今年バンドソーを買ったのですが、大きな角材やH鋼を切るときに大活躍です。いやー便利。これが無かったときはガスで溶断し、都度サンダーで仕上げていたので大幅な時短です。
そして、角パイプを本体に置いて、吸気口との接続をイメージします。煙突の下側はスペース的に使用しないので、煙突の両側からφ100のアルミダクトが接続できるようにします。 そして、ちょっと遠くに離れて、本体底面の吸気口との接続をイメージします。
しかし、今回はいくら眺めても妙案が浮かばないので、適当な角パイプを吸気口に合わせて自分が一番良いと感じる形状を探ってゆきます。
煙突の真下は角パイプとキャップが干渉するので、逃がしを作りました。 煙突掃除のときに、T管のキャップを外して上から煤を落とせるようにしたいので、底面の隙間は必須です。そして、吸気口との接続を仮溶接して出来栄えを確認します。
作業台で溶接すると溶接のひずみで微妙に合わなくなるので、現物あわせが一番確実です。
そして、今回は仮に右側から吸気できるように穴を空けて、隙間をすべて溶接し本体とのフィッテングを確認します。 形状が完成すると、本体と固定できるようタップベースを作って固定します。
そして、今回の完成形はこちら。
向かって右側からの吸気だけじゃなくて、穴を空ければ左右の側面、、上下面からの吸気が可能になるので設置場所によって柔軟な運用が出来ると思います。
写真では吸気箱の主張が大きいですが、実際に設置すると煙突下のデッドスペースなので違和感は少ないと考えます。
まとめ
出来上がってしまえば簡単な形なので、作る事も簡単だと考えていましたがそんなことは全然無くて結構難しかったです。何も参考になる物が無いところから物を生み出すって、何度も考える時間を費やすので1日なんかあっという間に過ぎ去ります。
これが、2度目の改善作業になると目の前にある部品を参考に出来るので、作業が格段にスピードアップします。という事は、作っても成果の分からないチャレンジには、あれこれ考えるんじゃなくてまずはスピード重視でサンプルを作り、改善作業に力点を置く方が効率がよいと思いました。