図面の整理

 

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冬に向けて、KD01の図面一式を改訂してみた。 設計したのは6月で、部品入荷が7月、その後空気導入口や、遮熱板、その他諸々の設計変更を図面に反映していなかったので改訂作業を行いました。

元々の設計を改善しても、図面を変えないと材料が納品された後自分で追加工をしなくてはいけないので図面改訂は必須作業なんだけど、地味で面倒だから今まで後回しにしていました。

製図の極意

僕の個人的意見なのですが、設計の極意はいきなりCADを使わない事だと思っています。ホント、モニターの前に座って画面を眺めても眠くなるばかりで良いアイデアなんて全く浮かびません。

では、全く参考になる物が無い状態から製品を生み出すにはどうすれば良いのか? 以下に書くのは個人的な意見ですが効果的なメソッドです。

1)立体モデルを作る。 

図面では今ひとつ分からない大きさから感じる圧迫感や、内部構造の取り回しなどはモックを目の前にする事で閃く事がたくさん有ります。作った後から大きさを変えるなんて出来ないから、モックを作るのは全く無駄じゃ無くて、むしろ初期設計では凄く大切なパートをしめます。  特に内部の込み入った構造は、現物の上にアイデアを書き込んで行く事で思いもよらない解法を閃く事が多々有りました。

2)鉛筆書きでイメージ図面を書く

モックが出来上がると即PCの前に座るのはまだ早く、ノートを開いて手書きの図面を書いて行きます。 手書きの方が自由な描画が出来るし、突然浮かぶちょっとしたアイデアや鉄板の取り合いなど、アイデアを固めて行くには絶対便利なツールです。 

そして、鉛筆に加えて4色ボールペンで材料の重なりや板厚を色分けすると、より一層イメージが湧いてくるし勘違いも減るから手放せません。

 

3)そしてやっとCADで清書します。

ここまでの作業で大体アイデアが固まっているので、あとは鋼材商に材料を注文する為に部品図を仕上げて行きます。 KD01クラスでおよそ40枚弱の部品図が必要なので清書に一番時間が掛かるのですが、鉄板のカットや穴開けを外注化しようと思えば外す事の出来ない作業なので、いつも気合い入れて製図します。

 

改訂

やっと部品図まで出来上がり、ホッと一息ついてデザインを友人にレビューして貰うとデザイナー視点で改良すべきポイントを的確に指摘してくれることが多いので、せっかく仕上げた図面を改訂して行きます。

時間を掛けて作った部品図をボツにして、時には新たな施工方法に挑戦したりしながら何度も図面を書き直し、最後はPDFに出力してバインダーで1冊にまとめ上げます。下の写真はKD01の初期ラフプランなので脚の形やドア形状が今と全く異なります。 そして、友人からのアドバイスが無ければ今の形状は具象化出来ませんでした。

僕の場合ラッキーな事に、デザインの指摘だけじゃ無く、薪ストーブの基本性能もプロからアドバイスを貰う事が出来るので、自分勝手な判断は一旦保留してアドバイスに納得すればとにかく一度は試作してみることを自分に課しています。

 

製作者は、自己正当化のバイアスに掛かっているので作業内容を評価出来る力量がある人に、気付いた事をレビューして貰う事はとても大切だと思います。忌憚の無いアドバイスは一見面倒で難しい事が多いし、否定されているように捉えてしまいますが、実は難しい意見ほど本質を突いていることが多いと思います。

 

そして今回もノートにラフスケッチを記入して、大幅に改訂した部品一式を図面化して商社へ発注しました。 納品後の製作開始が楽しみだな。

 

 

 

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