ヒミエルストーブ

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物作りの楽しさ

 
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今日は昨日を改造した耐熱ガラスの曇り対策の確認をしました。

改造を完了し、1度だけ効果を確認して終わりと言う事はなく、何度も条件を変えながら最良のパターンを探って行きます。

 

効果の確認と言っても、上手いこと問題の原因を解決できていれば、何もすることはなくただ連続で薪を追加するだけです。昨日の改善は効果絶大で、今日は昼から夕方まで薪を追加するだけでした。

 

僕の工場は薪ストーブの設置場所と作業スペースが少し離れており、炎が作業スペースから直接見えないので長時間ストーブを放置していると、炎は見えず煙も出ないので一見鎮火しているように見えるのですが、ゆっくり燃焼を継続していました。

 

今までたくさんの改造を施し、気になるポイントを全て改善したので今はとても使いやすい薪ストーブになりました。

本当に簡単な操作で長時間運転できるのでこれからの暖房に重宝します。

サイクロンストーブの前に製作していた従来型の薪ストーブでは、炭火に薪を追加するたび煙が発生してとても室内に煙突を開放して運用することなど不可能でした。

 

ところが、サイクロンストーブを熾火からの点火でも煙の発生が驚くほど少ないです。

良い面、悪い面

去年の秋に完成し今までご契約頂いたお客様のもとにお届けする前に、気になるポイントを全て改善できて一安心です。(1件は納品後の改造対応でしたが)

ひょっとして、完成してすぐに注文が殺到する様な状況になっていれば、このような改善に時間を割くことなどできなかったので、売れない時間も私には必要な経験かと思いました。完成して売れないことは気分的にしんどかったけれど、その時間を有効に活用して性能をブラッシュアップ出来たので一概に悪かったとは言い切れません。

 

今までの道のりを振り返れば

何一つ参考になる情報が無い中での新規開発は本当に苦しかったです。

そもそも、進んでいる道が正解か間違いか分からない事に、多くの時間とお金を投資するので少しだけアホにならなきゃ前に進む事すら出来ません。

 

そのんな中身につけた手法は、えいやと適当にも思いついたことをまず実行し、結果を参考に改造の計画を立てて行きます。

最初から答えなんか分からないので、とにかく参考になるベンチマークを作って方向性を確認すると言う事です。

 

この様な手法は時間もお金も必要になり非常に非効率な方法ですが、システムの原理を肌で感じることが出来たり、問題を前にしても解法を即座に思いつく能力を身につけたり出来るので基底能力向上に役立つと考えます。

 

反対に、手っ取り早く正解だけを求め販売に注力する姿勢も世の中に多く溢れています。そして、そのような姿勢の方が手早く儲かるかもしれません。例えば、最初に完成した形状のまま販売を行い、気になる部分を改造しなかったり、さらに効率を良くしようと思うと他人の図面をパクって真似すればさらに費用を安く売り上げを上げることができるでしょう。

 

しかし所詮は真似事、砂上の楼閣、狂い咲きの花が実を結ばないのと同じ様に、問題を解決する能力が身に付いていないまま行動を起こすと、何か問題が起こったときに対応することができません。

 

私は物づくりが大好きだし、そんな私を信用してご契約頂いたお客様のもとへ届ける製品は最高のものを届けたいと思っているので技術的課題から逃げる事はないです。

 

まとめ

長々と書いたけど言いたい事はただ1つ、ものづくりは楽しいです。

特にわからないことが少しずつ薄皮を剥がすようにわかっていく所がとっても面白い。

 

薪ストーブに関して言えば、気になった不具合を解消する方法がわからないけれども、とりあえず一方踏み出して改造を行い、効果があったときとっても嬉しくなります。

今SD01は、ほとんど不具合を見つけることができないので主暖房に使っていましたが

KD01も良い感じに仕上がって来たので改善作業が無くなり一抹の寂しさを感じます。

 

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