耐熱ガラスのくもりを改善
KD01の煙発生問題も解決して、やっと気になる現象の解消が終わったけども、微かに気になることがあったので改善してみた。
気になる事は大きな事から消し込んで行き、小さな事は後回しになるのは問題解決の王道だと思っています。
改善の秘訣
改善とは、課題を検出できれば対策を行うことができるので、まず問いを立てることが最も大切だ。
僕は目の前に不具合が起こっていても、気づくことができず素通りしてしまうことも多々あるが、何となく気になることをしっかりと潰して行く姿勢は物作りにおいて非常に大切だと私は思う。
かすかな不具合でも気が付けば仕事の半分は終わったようなものだ。
今回の改造は窓ガラスの曇りだ。真っ黒に曇る訳ではなく窓の量端がかすかに曇ってしまう不具合が発生していた。
そもそもこれを不具合と言うかは判断する人の感性に依拠するが、自分が求める最高のものをお客様へ届けたいと思うのでできる限りの改善は手元にある間に実行しておきます。
もしお客様の元へ届けた後に不具合に気づけば、納品後であってもお客様の許可が頂ければバージョンアップに赴きますが、工場の方が沢山の手段を講じる事が出来るので、なるべく手元にある間に問題はつぶしておきたいです。
窓が曇る原因
原因はズバリ煙が耐熱ガラスに接触し冷めて付着するからです。
対策としては外気を耐熱ガラスへ吹き付け煙が直接耐熱ガラスに付着しないようにします。
文章にするとたった一言ですが、外気を吹き付ける場所がガラスの上か下か、空気の出口の大きさと噴き出す方向により効果は全く異なるので、今でも新作を作る時は毎回数パターンの実験を行い効果を確認しています。
先週下側の空気噴出口を拡大し、空気が少ない事が原因で煙が消えない問題を解決できたから、それを参考に今日は上からのエアカーテン噴出口を拡大しました。
そして実験で効果の確認。
まず最初に火の付いたおき火を投入して煙を発生させながらエアカーテンの働きを確認しました。
煙がガラスに接触せず、クルクルガラスの前で回っているのが分かるでしょうか。
空気噴出口の拡大の効果は絶大で、お昼から夕方まで連続で様々な薪を投入しましたが、耐熱ガラスが曇る事は無く実験開始と同じような透明度を保っていました。
試しに、薄い杉板を巡航運転中の燃焼室へ投入して、大きな炎を作って見ました。
大きな炎が発生しているけれど、窓ガラスに接触していない事がおわかりになると思います。
その後、投入する薪を色々変えて実験を行った結果、ガラスが曇る事は無かったので今日の結果を見る限り実験は成功です。
まとめ
改善の結論
実験前と比較して正面ガラスの両サイドがかすかに曇る現象が改善されました。
実験開始5時後も全くスモークレスで炎がとっても綺麗に見えます。
おき火が真っ赤になった頃を見計らいダンパーを半分くらい絞って、空気を上から吹き出せば煙突からの煙も無く、緩やかに燃焼を継続します。
小さな改善の積み重ねだけど、気になる部を片っ端から修正しているので凄く良い感じに仕上がって来ました。
今日は窓ガラスのくもり解消と、空気供給量の増加と言う2つの課題を一気に解消出来たのが嬉しいです。