木酢液発生の理由

 

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新たな出荷に向けてペンキもやり直したし、部品の立て付けもしっかりと調整したので後はテストをするのみ。

そして、シングル煙突でテストをすると懐かしの木酢液大量発生に見舞われました。

木酢液発生の理由

木酢液が発生する理由は明快で

1)木はどんなに乾燥していても約15%の水分を含んでおり、湿った木を燃やすと排気中に水分の多い煙が発生する。

2)排気温度が低くなり露点以下まで排気温度が低下すると、煙突内部が結露して一番低い所から木酢液が流れ出してくる。

 

今回木酢液が発生した理由は、シングル煙突で運用したので、排気温度が下がり煙突内部で結露したことが原因です。

では、シングル煙突でも木酢液を出さないようにしたいと思うならどのような選択肢が有るのかというと、煙突出口での排気温度を露点以下まで冷やさない対策が必要なので

一番簡単な方法は、最大火力で焚き続けることです。(その代わり燃費は非常に悪くなります)

 

そして、僕が取った対策は2重煙突に煙突を変更して効果の確認をしました。

写真は前回木酢液が発生して流れ出した痕跡が残っていますが、今回は全く発生しませんでした。

そして、確認の為に巡航運転に入ってからシングル煙突の温度分布を放射温度計で測定してみるとシングル煙突部分でかなり温度が低下していることが判明しました。

 

木を燃やすことで発生した熱を最大限お部屋の暖房に使う事が出来るのがロケットストーブのメリットだと思っているのですが、放熱が多すぎると木酢液が発生するので

煙突の先で排気温度が100℃位になるように放熱量を調整することが重要になって来ます。

 

僕の場合は燃焼の実験を行いながら、煙突を10cm単位で温度測定してデータをメモして行き最適なシングル部分の長さを決定します。

感覚とか見た目なんて全く当てにならないから、ちゃんと温度測定をして決断に根拠を持ちたいと考えます。

 

オーブンの温度分布

放射温度計を持っていたので、ついでにオーブンの温度がどれだけ上がるのか測定してみた。

測定した時の炎はこんな感じです

 

通常型の薪ストーブにオーブンを付けると、オーブン天板の温度が上がりにくい物が多です。

しかし、ヒミエルのオーブンは下は炎の直火、上はヒートライザーで暖まった加熱ガスと触れるので上下ともに均質な熱が食材へ届きます。

オーブン天板の温度は335℃

下の温度は364℃

側面は301℃

ガラスの有る正面以外から全て300℃以上の熱が出るから、お料理する時に片方だけ焦げたりしないので凄く使いやすいオーブンとなっています。

今でこそ最適なオーブンの形状も判明したので製品に活かしていますが、最初は全然分からなかったので温度の上がらないオーブンを作った事も有ります。

 

木酢液が発生してもスグに理由と対策を思いついたり、お料理しやすいオーブンの形状を作ったり出来るのは、今まで散々失敗と改善を繰り返したお陰だと思います。

そして、旅立つ前に不具合の理由が判明してホントに良かった♪

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