KD01の側面に遮熱板を追加
薪ストーブをお部屋に設置するときに、設置スペースの制約でなるべくお部屋の端っこへ設置したいなと思う事が多々あります。
一応法令ではストーブと壁の離隔距離を30cm取って、その間に不燃材で遮熱板を設置した上で遮熱板と壁との隙間を2.5cmあけましょうと決まっています。
本体からの輻射熱を遮熱壁で遮れば良いよねって事です。
3月に北軽井沢へ納品を行ったKD01初号機は工場で運用しているとヒートシールドの必要性に気づかず、設置してから約20時間連続燃焼をしてみると床は勿論の事、遮熱壁も結構熱くなってしまいました。
今後は安全のために遮熱版を追加したほうがいいんじゃないですか?と川原薪ストーブ本舗さんに助言を頂いたので、僕も必要かなー?と思いながら後回しにしていた遮熱板を追加しました。
4面の遮熱版
ストーブの形状が四角いので遮熱版を設置する難易度は低いです。
背面は煙突を設置した後でもメンテナンス出来るように2分割で作りました。
一枚で作ると楽だけど、煙突を分解しないと遮熱版を取り外せないなんて不便極まりないから分割式が合理的と考えます。
そして、出来上がった遮熱版を順次本体へ取り付けてゆきました。
側面は天板の端面と揃うようにして、遮熱版で遮った熱が上に抜けるよう隙間を空けています。
同様に、背面も隙間を少し開けて温まった空気がスムーズに移動する形にしています。
オーブン内部は密閉された箱じゃなくて、内部に穴があいていて扉が開いて空気が入ってくると調理のニオイが煙突へ排出される構造になっています。
その為にオーブンの扉をほんの少し開けて空気の流れを作る事が出来るポジションにハンドルを止める事が出来るよう、ストッパーを2段に作っています。
パンを焼いたり、ソーセージを焼いてみたけど効果はしっかりとあって調理のにおいが全然しなかったです。
そして最後に本体底面にも遮熱版を追加しました。
結果的に正面と天板以外に遮熱版を追加したことになります。
まとめ
遮熱版を追加すると薪ストーブの特徴であるジリジリと照りつける輻射熱が大幅にカットされるので暖かく無いと勘違いされるかも知れませんが、発生している熱量は遮熱版の有無に関係なく同じなのでお部屋を暖める性能に変化はありません。
白熱灯の光を壁で遮ぎっても白熱灯の光量は変わらないように、直接身体へ届く熱線を遮っているだけです。
実際の設置に関しては、壁に接する面に遮熱版を設置して可燃物のない面は設置しないなどお客様の要望で対応したいと思います。
今日遮熱版を設置して真横に立った感想は、輻射熱が熱くなかったから天板で料理するときなど便利かと思いました。