ヒミエルストーブ

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今年の新作を設計する

 
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かれこれこの2年間、毎年1年に1台のペースで新作を作っています。

外観が出来上がっても、自分が納得のゆく性能に仕上げるまでに早くても半年くらい時間が必要だからちょうど良い位のペースでしょうか。

そして今回は北軽井沢へ納品した時に頂いた助言を参考にオーブンの無いKD01を作ろうと思って設計に勤しんでいます。

新作、その名もKD02

角型モデル2号機なので名前はKD02と名付けました。

KD01はオーブン機能を載せているからどうしても40cm位までの薪しか投入できないので、もっと大きめの薪を投入出来る暖房に特化したストーブを作ってみてはどうですか?と川原薪ストーブ本舗にて統括様に助言頂いたのが製作するきっかけです。

 

オーブンが無い分、燃焼室も大きくとることが可能なので、今までは投入できる薪の大きさに制約があったけれどKD02は通常使う45cm位の薪ならば問題なく投入できます。

 

KD01でうんざりする程改造した知見を活かし、基本構造は過去のベスト形状を取り入れているので今回こそ完成後の改造時間が少ない事を狙っています。

 

SD01の完成した2年前と比べて、改善すべき問題の検出や、データの取り方、問の立て方など自分が理想とする製品を作り出す技量が格段に上がったと実感することが度々ある。

特に、ビギナーズラックで成功した事例をなんとなく量産することをせずに、より良い性能を目指して手痛い失敗に遭ったりする過程で比較検証できるデータが自分の中に蓄積してきたお蔭で、理想とする燃焼状態の姿がしっかりと固まりました。

 

表現したいものが固まった

過去の僕は、多くの人がくれるアドバイスや意見を聞くたびに自分の意見が揺れていました。

 

しかし、今は自分が作る薪ストーブで表現したいことが明確に見えているので気持ちが揺れることはありません。

僕が目指すのは

「ランニングコストの安い、道具として使い勝手の良い薪ストーブ」を作る事です

1度導入すれば10~20年間使うものなので、なるべく薪に関する労力を減らし、なおかつ暖房だけじゃなくて冬の生活を豊かにする生活器具を提案したい。

 

そして、狙った性能を検証するために比較実験を行ったり、燃焼温度を測定して現物とデータの検証を行っています。

デメリットは、本体出口から2重煙突の施工が必須なので2重煙突の初期費用が必要になります。

 

煙突の初期費用を投資したとしても、長い期間使う程通常のクリーンバーン機と比較して労力や薪の消費量の少なさにより元が取れると考えます。

海外製ストーブを使っている友人は大飯喰らいのストーブに使う薪の準備に多くの時間を費やしていますが、ヒミエルストーブを導入すれば薪の準備に費やす時間を削減してほかの事に使えます。

 

まとめ

新作の部品が入ってくるのが連休明けなので何とか梅雨までに完成させてテスト出来る事を狙っています。

勿論KD01と全く同じという事は無くて、蓄熱層を大きくとったり構造による性能の違いを検証できれば良いな。

結果は、こうご期待ください。

 

 

 

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