KD01 弐号機堂々の完成
ここまでの道は長かったですが。やっとKD01の2号機が違和感を感じないレベルまで仕上げる事ができました。
初号機は北軽井沢にある川原薪ストーブ本舗北軽井沢店へ納品したんだけど、自分の小さな自己満足で作った製品に対して、2人の薪ストーブプロフェッショナルが大変参考になるご意見を下さったので、現時点で対応できるすべての指摘事項を消し去ると伴に、効率の良い燃焼システムの再構築を行いました。
自己評価は初号機でも高かったんですが、2号機は更に使い勝手が良くなったので自信を持ってお勧めできます。
自己評価が高いだけだと、プロから頂く貴重なコメントを非難や怒られていると捉えてしまって、心の扉を閉ざして知らんぷりする事が有ると思うんですが、僕の場合自分が自己正当化バイアスに掛かっていると思っているので、とにかく1度はアドバイスを実際にやってみて確認するようにしています。
初号機からの変化点
空気経路の変更
先ずは空気の調整機構をキャンセル。
これにより空気導入経路の抵抗が激減したので、スムーズな燃焼が可能になりました。
殆ど完成したストーブを切り刻んだ時は心が痛んだのも今となっては思い出です。
そして、外気導入口をセットして、空気調整機構はキャンセルしつつどうしても絞りたい人の為に調整機構も設置
さらに、その上に床面への熱が移動する事を防止するために遮熱板を取り付けました。
遮熱板の効果は大きく、巡航運転状態で半日間燃焼しても床面は素手で触れるくらい冷たいです。
口元から2重煙突化
本体の出口から2重煙突を使うと燃焼温度が上がることが判明したのでホンマの2重煙突を加工して設置しました。
断熱材を巻きつけただけとは見た目が全く違います。
遮熱版の追加
底面と横3面に遮熱板を追加しました。
これのお蔭で天板でお料理してもジリジリと照りつける輻射熱で困ることはありません。
オーブンのにおい抜き追加
オーブンでお料理を作った時に、お部屋へ調理のニオイが逆流しないようにオーブンを加工しました。
そして、温度計もセットしたのでしっかりと温度管理が出来ます。
パンを焼くときは庫内保温の為に耐火煉瓦を蓄熱材として入れています。
新作の設計
オーブン室が備わっている構造上の制約で大きな薪を投入することが出来ないので、オーブンを撤去した新作モデルを提案頂きました。
一から設計して完成させるのは結構な労力が必要になるんだけど、とにかく実際に行動して見なきゃ実際どうなるか分からないので、設計を終了させて今は材料の入荷待ちです。
まとめ
どれも完成すれば当たり前の形をしているんですが、すんなりと完成したものは少なくて特に燃焼温度が上がらずに煙が消えないトラブルに遭遇した時はどうやって直せばいいのか見当もつかず途方に暮れちゃいました。
その問題もばっちりと解決し、今ではとても快調に使う事が出来ます。
今月はパンフレット作成の取材や遠方からの見学予定があるので、滑り込みで完成して良かったー。
抱えていた宿題をすべて終わらすことが出来たので一安心。
今のところ、改良する部分が見当たらず頭を悩ませる事も無いので新作の準備と、燃費の比較実験用クリーンバーンを準備に忙しくなりそうです。