今年の新作「KD02」のシェイクダウン

 

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4月の中頃に発注した鋼材が入荷したのが5月の第2週。そしてやっと今年の新作、KD02のテストにたどり着くことが出来ました。

一番大きな特徴は、KD01のオーブンをキャンセルして薪を投入できるスペースを拡大。それに付随して炎が良く見える様にガラス面積を過去最大に大きくしました。

テスト燃焼

過去の経験上テストにたどり着いても、改造の迷宮へ確実に迷い込むので今回は耐熱塗装なしで実験しました。

一旦塗装しちゃうと、果てしなく続く改造の度に塗装を剥がさなくちゃならないし、塗装面が傷つかない様に養生が必要になったりと非常に面倒なので、納得するまでしばらくはこの状態で実験を繰り返します。

 

毎回、過去の経験を踏まえて完璧に仕上げたつもりなのに、何故か気になる所を見つけてしまうのだからしょうが無い。

今になって振り返ると、KD01が完成して約1年間はお客様の元へ納品すること無く自社でアップデートを繰り返す事が出来たのはラッキーだったと思います。

自分では最高の物を作っているとバイアスが掛かっているので、販売のプロに評価頂いたり、見学にお越し下さったお客様のお問い合わせから性能向上のブレークスルーを発見したりと、貴重な経験を積むことが出来たことが一番の財産です。

 

そういった過程で薪ストーブの性能を向上させる因果関係が以前よりクリアーに見える様になって来ました。

例えば、炎を吸い込む勢いが弱いと言う不具合があったと仮定して考えられる原因は

1.吸気ラインの抵抗が大きい

2.ヒートライザーから後ろの膨張スペースが狭い

3.煙突のドラフトが弱い

4.ヒートライザーの昇温が低い etc….

考えられる原因は多岐に渡るので初期の頃は一つ一つ改造して改造がどのような効果を生み出すのかノートを取って検証していました。

 

そして知見が沢山蓄積されてきたのか、KD02はシェイクダウンから想定外に良く燃えてくれます。

事前に想定した心配事

燃焼はKD01で効率の良い形を見つけたので不安は少なかったです。

しかし、窓ガラスがどこまで曇るのか予想も付かないから心配していました。

 

ひょっとして、窓がススで真っ黒なんかになった日には改造の迷宮へ逆戻りです。特にガラス面積が上下に長いから、上から吹き出すエアカーテンがどこまで頑張ってくれるか全く分かりませんでした。

過去に作ったストーブ見たいに、ここまで真っ黒になってしまったらどうしましょうかねー スクラップにするのはちょっと惜しいから自社の失敗ギャラリーへ陳列します。

くもったガラス

 

 

そんな時は悩んでも仕方ないので、ズンズン実験をして製品を検証するしか方法が有りません。

早速焚き付けをセットして、草焼きバーナーで点火します。

どんどん大きな薪を追加しても燃焼は安定していました。

一旦巡航運転に入ると煙も消えてゆっくりと燃えて行きます。

大きなガラス越しに炎が綺麗に観察出来るのがおわかりになるでしょうか?

長めの薪を数本追加して大きな炎をゆっくりと燃やして見ました。

ガラス越しに見える大きな炎が美しい。

何気ない動画だけど、ガラスが曇らずにゆっくり燃焼させるのは高度な技法が必要になります。

完成したら動画を撮影してyoutubeにアップしてみます。

4時間燃焼した後のガラス

そして、心配していたガラスの曇りがこちらになります。

実験前と後で比較するとうっすら曇っているのが分かるでしょうか

実験前
実験後

 

ガラスにうっすら付いたススは濡らした新聞紙で軽く拭くと綺麗に取れました。

自分の中ではこの程度でガラスの曇りが収まるのなら良しとします。

まとめ

今回の実験時間は僅か4時間だったので、本当に火を付けて燃えるかどうか確認しただけです。

僕が性能に納得して販売のラインナップへ追加出来るのはまだまだ先なので、じっくりと時間を取って性能を検証して行きたいと思います。

現時点で気づく便利だと感じるポイントは、燃焼室が大きいので近所で貰った乾燥してカチコチになった大木を割らずに投入出来るのが便利かな。

今年の冬に効果を検証したいと思います。

 

お客様へお買い上げ頂くことも大切ですが、今は自分が考える最高の性能を届けたいので完成後の仕上げ行程を省くことは出来ません。

 

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