NEWタイプのダンパー製作
去年のお盆休みは長期休暇を利用して広島へオンドルを作りに行きましたが、今年は秋から始まる納品に向け製品を作ることに没頭していました。
直射日光には当たりませんが、蒸し暑い工場で夕方まで作業に没頭すると歳のせいなのか、帰宅する頃には疲労感から眠気に襲われとてもブログを更新する気力が残っていません。
そんな中、使っているパソコンのOSが来年から更新されなくなるので新しいマシンに買い替え、ソフトを引っ越ししたりすると毎日があっという間に過ぎ去りました。
排気ダンパーの製作
連休期間をストーブ製作に利用できたので、本体がほぼ完成させることが出来ました。
何度も作っているので作業スピードが上がる部分もありますが、些細な部品の製作に想定外の時間を費やしたり、
台風の接近に伴い中断したりしたので完成に費やした時間はいつもと同じくらいになりました。
写真を見る限り単なる箱だし、こんなのチョイチョイっと完成できるように見えるけれども実際は真逆なんです。
本体がおおよそ完成したので、今回は排気ダンパーの製作に着手します。
2重煙突にもいろんなメーカーがありますが、排気ダンパーの設定がないメーカー製品には僕がダンパーを追加します。
初期の頃は工場に在庫している材料を使って簡易的なサンプルを作りましたが、今回は高木やボルグのダンパーを参考にちょっとクオリティーが高いものを目指しています。
まずはダンパーの弁。2mmのステンレスをレーザーでカットした物を使用します。
円に切っちゃうと中心がわからいので、あらかじめ中心にレーザーでケガキをいれてもらうのがポイントです。
そして、2重煙突の中心をハイトゲージで割り出し穴をあけてφ10のステンレスシャフトを通します。
以前はφ5mmの線材でしたがメーカー品のダンパーがシャフト径が太くて質感が良かったので参考にしました。
シャフトの固定は溶接を使わずにステンレスのピンを使いました。バネを圧縮することで弁を保持します。
新聞紙を巻いているのは煙突が傷つかないようにする養生です。
そして、シャフトの上に弁を置いてクリアランスを確認します。
しっかりとパイプの中心にシャフトが無ければ、弁が360度回転しないので穴あけは慎重に行います。
写真で分かる通り、全てパイプを塞ぐわけでは無く微妙に隙間を開けておくことが大事で、
隙間が大きすぎると火力調節が出来ないし、小さいと内壁に引っかかってうまく回りません。
この状態で問題なければ、弁に開けた穴を利用してスポット溶接で固定してゆきます。
溶接が終われば、コントロールレバーをつけるのでスコヤを使い弁を90度に固定した後レバーを溶接します。
見た目だけじゃなく、レバー方向と弁の角度を一致させたいのでスコヤは必須でしょうか。
完成した写真がこちらです。
煙突の両方からダンパー操作ができるようにレバーを左右に付いているのが特色です。
素材はすべてステンレスなので長期間の摩耗にも強いことを狙っています。
新聞を巻いているので今一つ分かりにくいかも知れませんが、前回のサンプル品より質感は格段に上がっています。
そして、本体に接続してフィッティングを確認。
いい感じじゃないの~
まとめ
煙突が出来上がると、残る作業は耐火レンガのカットや塗装、ガラスのはめ込みなど製作した部品を組み付ける作業に取り掛かります。
テストのレビューが楽しみだ。