完成品テスト

 

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8月の猛暑を耐えて、お客様へ納める製品がまた一つ完成しました。今回は40度近い猛暑の中で作った暖房器具なので感慨深いです。

そして、完成した後はいつもの通りテスト燃焼と塗装の焼き付けを行いました。

完成品テストの意味合い変化

以前まで、完成品テスト=不具合発見のための通過点の様な意味合いが多く、炎の勢いが弱い、煙が消えない、窓ガラスが曇る、煙が逆流するなど多くの不満点を検出していました。

ですので、完成品テストとは名ばかりで改善作業のスタート地点が燃焼テストでした。

 

 

しかし、1年以上を費やし自分で検出できる範囲の不満点はすべて解決してしまったので、今は単に最終テストをするだけで充分出荷に耐えうるレベルになってきました。

製造した製品がそのまま出荷できるって本当に嬉しいです。

ご注文いただいているお客様より冗談で「未だ色々改造やってい見たいだね、もっと待っていたほうがもっと良い物出来るかな~?」と言われる事が有るのですが

僕の返事は「これ以上は大きな変化は無いので、納期を決めないと今シーズンに間に合いませんよ。」とお伝えしています。

テストの実況

工場の室温は約30度、屋根に近い部分はもっと暑いと思います。

こんなに気温が高いと、排気温度と燃焼ガスの温度差が小さく通常の薪ストーブでは焚き付け時に煙の逆流等が発生しやすいです。

 

先ずは小割にした薪を燃焼室に組み立てて準備します。

まっさらの燃焼室の内部には耐熱塗装を施して、湿気による錆を防いでおります。

ハンドバーナーで点火します。

約1分間くらい加熱すると焚き付けが勢いよく燃えてゆきます。

しばらくするとゴーッという音と供に炎がさらに大きくなってゆきます。

室温30度以上でも全く不安定な部分がない理想的な焚き付け状態です。

 

立ち上がってくれば、巡行運転状態まで温度が上がる間にオーブンスペースの錆止め処理を行います。

鉄板は暖まると錆が発生しやすいので、防錆処理が必須になります。

ヒミエルの考え方としてオーブン内部へペンキを塗ると、食材に塗料の揮発成分が接触するので無塗装で出荷しています。

その代わり中華鍋の焦げ防止と同じ様にサラダ油を薄く塗り付けて焼き付けます。

 

オーブンへ油を塗って、オーブンの温度計が170度くらいになってからダンパーを絞って巡行運転に突入します。

この状態では煙も発生せず、緩やかな燃焼を継続するので小一時間放置しても全く問題ありません。

 

ダンパーを絞ると、煙突から放出する熱が減って本体内部に燃焼による熱が滞留するのでオーブン及び本体の温度が上昇してゆきます。

250度はピザなどガツンと高温が必要な時に使う温度帯で、通常は170度くらいが丁度いいのでドアを開けて温度調整してください。

 

ゆっくり燃焼するので、オーブンの温度も緩やかでとっても使いやすいと思います。

薪を追加すれば、木の端からゆっくりときれいに燃焼します。

 

薪ストーブの知識がない方には何のことだかさっぱり分からないと思いますが、この何の変哲もない

大きな炎で緩やかに燃焼する状態というのは世の中に有りそうで中々ありません。

この燃焼を作るためにどれだけ試行錯誤したことでしょう。

 

燃焼状態の動画を撮影しました。

特筆すべきは3時間以上の連続運転でフロントガラスが一切曇っていません。

5時間後熾火になったのでフロントドアを開けて撮った写真がこちら。

一切曇っていないのがわかると思います。

 

まとめ

完成したけれど、出来栄えにハラハラする時期は過ぎ去り今は安定的に性能が出る型のような物を掴むことが出来ました。

やっと胸を張ってお客様へ納品できます。

 

性能は出るのですが、新たな課題も発見しちゃいました。

それは…作るのにとても時間がかかるので契約分を予定どおり納品するには急いで作らなきゃ時間が足りないと言うことです。

ストーブを作るだけじゃなく、下見や見積もり、ブログ発信、設計等やるべき仕事は盛沢山だけどこの様な状態になる事を狙っていたので今は気力が充実しています。

 

現在製作が立て込んでおり、見学をご希望の方は早めにお問い合わせを頂けますと有難いです。

 

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