煙突設置工事
先週現場の下見に行ってきた場所へ煙突の設置工事に行ってきました。
今年は長雨続きだから工事予定を組んでいても、天気が崩れちゃうと工期が延期となってしまうのを心配していたのですが幸運にも雨が降らずに設置出来て良かったです。
建物の高さが8Mを超えているし、45度の上り勾配が2M続くから煙突の部材点数も多くなり軽トラの荷台は道具と梯子を積んで満タンにでした。
最近ご注文も増えてきたのでそろそろ大きな車が必要なのかも知れません。
墨出し
現場に到着し先ず最初に行ったのは煙突施工ラインの墨出しです。
壁に設置している化粧板の中心を基準に屋根の上まで垂直線をマーキングします。
化粧板から約1500㎜飛び出した位置に2Fの壁面が有るので、基礎から1700㎜の位置に仮の地墨を打ってレーザー墨出しをセットし、煙突出口センターを2F壁面へ移します。
本業が鉄工所だし、今まであまり使う機会が無かったレーザー墨出し器だけど薪ストーブの仕事では大活躍。こいつのお陰でどれだけ時短できた事やら。
屋根の上から下げふりを下ろして、煙突心をとらえると伴にモルタルの裏側に設置してもらっている下地の位置をマスキングテープを張り付けて割り出して行きます。
設置場所が決まれば後は取り付け金具の水平を確認しながらコーチボルトで固定します。
市販の穴径では4mのコースレッドで固定する仕様ですが、ここはガッチリと保持したいので6Mのコーチボルトが使えるように穴径も大きく加工してます。
金具とモルタル壁面の間にはコーキングをパッキン代わりに充填し、工事の最後にはネジの頭もコーキングして防錆しました。
2Mの煙突を45度の傾斜で接続する為に、2本のチェーンブロックを2Fの床面から吊り下げ微妙な位置合わせを行いながら接続しました。
壁面からの取り出しは、化粧板では煙突荷重を受ける事が出来ないしこの様なレイアウトでは丁度良い金具が販売されていないので取り付け金具を自作しました。
バンドの固定方法がもう少し改善の余地があるけど、煙突の荷重をしっかりと受ける事が出来るし、コーキングもばっちり出来るから綺麗に収まったので嬉しかったです。
黒に塗装しているけど、材料はステンレスなので錆びる事は有りません。
45度のジョイントは片方にロック式の爪が付いていないから、下からしっかりと固定しないと煙突を垂直に組み付けることが出来ないので、下から順に固定してゆきます。
一応図面通りに寸法が出ていたので、現場で大きく焦る事もなく粛々と繋いでゆきます。
市販の煙突揺れ止め金具はなんだか板厚が薄くてしなるのが気に食わないので、僕は3mmのステンレスアングルで固定してます。
これで大きな台風が来たとしても、煙突はびくりとも動かないでしょう。
まとめ
工事のビフォーアフター写真です。
金具の設置場所さえしっかりと出す事が出来れば、固定するだけの作業に見えるけど足場の上下を移動する移動距離が半端なく長くて疲れ果てました。
とにかく、移動距離の多さで疲れ果てた1日でした。
しかし、トラブルも一切なく設計通りに現場を納める事が出来たので良かったです。
あとはお盆明けに納品して、秋のレクチャーを楽しみにするだけかな。