煙逆流問題の原因を発見

先週の試運転にて、塗装を終えてまっさらの薪ストーブに焚きつけをセットして試運転を始めた時、いつもなら力強い轟音とともに上昇気流が発生し瞬く間に炎が立ち上がるのに、いつまであっても炎が大きくならず煙がオーブン扉の隙間から本体正面に逆流し臭いのきつい煙が周囲に立ち込めていました。
久しぶりに経験した煙逆流問題に驚いた私は、ちょっと焦りながら過去の経験から思い浮かぶいくつかの原因を考えました。
過去の経験で真っ先に思いついたのは、空気導入口を間違って閉じてしまうことです。
確認すると組み付けの時に空気導入口を閉じていたままだったので原因は酸欠だと思い込み空気を導入レバーを引いて吸気したけど煙逆流は一向に改善されませんでした。
少し炎が大きくなったように見えてもオーブン室から発生する煙の逆流は全く改善されず、また煙突の先から嫌な感じでモクモクと白い煙が立ち上がっていました。
その状態のまま、在庫している別の薪を追加することにより煙は自然と消えて行ったので、煙発生の原因を特定することなく初日のテストは終了しました。
テスト2日目
翌週も煙が発生する原因を調査するために前回と同じ条件で点火してみたところやはり煙の逆流が発生しました。
明確な原因が思い浮かばない中私の目に飛び込んできたのは、近所の大工さんが焚き付けにどうぞと譲っていただいた小割の木です。
一見乾いていそうだし小さく刻まれているので火付きが良さそうだけど、この焚きつけを使ってから煙の逆流が発生するので怪しいと思い、薪ストーブの温度が下がるのを待って違う木を燃やしてみることにしました。
すると結果は昨日と全く異なり、全く煙の逆流が発生せずまた煙突からの煙の発生量も少なくいつも見慣れた光景で順調に立ち上がって行きました。
どうやら調子が悪い原因は焚き付けに使った薪が原因みたいなので、そのまま巡航運転まで本体の温度を上げ、十分に温度上がった状態で頂いた焚きつけの木材を燃焼室に追加してみると高温の燃焼室に投入したにも関わらず煙突からはモクモクと白い煙が発生したのでした。
薪が湿っていたのか、または何かしらの薬剤が染み込んでいたのか分かりませんが、一見良く燃えそうに見えた木でも実は焚き付けに適さない物だったようですね。
なので焚き付けから煙の逆流が発生したとしたら、使用する薪の種類を変えてみることも大切だと思います。
自信を持って作った薪ストーブが、テストの段階で煙が大逆流した事にすごいびっくりしたけど原因が分かって一安心です。
まとめ
今回は思いがけない状況に陥ったけど、落ち着いて不調の原因を推測できて良かったです。
ここで焦ってしまうと、真の原因が目の前に有ったとしても気持ちが空回りして一向に前に進めなくなり迷宮の森へ迷い込むから、如何に落ち着きを維持出来るかが大切だと思いました。
来週最後のテストを行い、パッキングをして納品に備えたいと思います。
そして、休む間もなく次にご注文頂いているSD01の部材が入荷。
良く「薪ストーブ屋さんは夏は暇で仕方ないんじゃないの?」と言われるのですが、夏は秋の準備に結構忙しくて汗を沢山流しながら製作に精を出しています。
数年前まで全く無名で、実験と改善に明け暮れていた状況とは全く違う景色を見る事が出来るようになって来たので、今年も精力的にお客様の元へお届けできればと思っています。