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煙突の水平出し

 
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先週の金曜日は兵庫県宍粟市にある大松建設様のショールームへ煙突の設置工事を行いました。

屋外の煙突は順調に設置できたんだけど、工事終了後に横引きの水平がしっかり出ておらず、煙突端が水平より前上がりになっている事に気付いていたので、室内が下地の工事中を狙い調整に行ってきました。

なぜそのようになっているかと言えば、煙突の荷重中心と取り付け金具の場所かずれて天秤になっているのが原因です。

写真のAが支点となり、B方向へ煙突2本分の荷重が垂直に加わっているからAを支点に室内側煙突が天井方向へ上がってしまうのです。

ひとまず現場を確認して調整可能か探るために朝一番思いつくだけの部品を持って現場へ入りました。

そしてメガネ石の隙間にガスケットを詰めながら水平に調整可能かを確認しました。

とりあえず細工をすれば水平を保つことが可能だということが判明したので、 後はどうやって固定するかを考えます。

不具合の原因は支点と作用点のズレと言う事を念頭に、ぼんやりと現場を見ているとなんとなくこうしたらいいじゃないかというアイデアが思い浮かんだので

寸法を測定した後、 自社工場へ戻り金具を製作して、 再びお客様のショールームへ金具の取り付けに行きました。

そして制作した金具を設置してみると狙った通りの効果を発揮して水平がバッチリ出ました。

やはり金具でしっかり固定すれば姿勢が安定するし何より気持ちがいいものです。

金具の働きは、T管が下向きの荷重で化粧板側へ傾くのを、追加製作したジャッキボルトで支える事により水平を維持します。

ガスケットを詰めることでおおよそ水平を出すことも出来るし、そのまま放置しても水平大きく変わらないので黙ってればわからないかもしれないけれど、僕は安易な方法で放置することなどできません。

だって、お客様にありがとうございますとお礼を言われた後、 心の中に後ろめたさを抱えながらそれをごまかして、「いえいえとんでもないです」と誤魔化しの笑顔と伴に返事出来るほどの分厚い面の皮を持ち合わせて無いし!

とにかく自分の心に嘘を抱えたまま仕事をするなんて、 仕事がないよりもストレスになるので、 何度現場に通うことになったとしても自分が満足いく仕事を納めることが一番大事だと思ってます。

 

ちなみに、この状態だと煙突固定のワッパ直径が大きくてしっかり固定できなかったので翌日対策品を作って設置する事ですべてのミッションが完了しました。

 

何の為にやっているの?

このあたりの考え方はその人が何を求めているかによって変わってくるので人それぞれだと思います。

もちろん僕も事業を営んでいるので最低限の運営費や利益を上げていかなければ仕事を継続することなど、絵にかいた餅なのは十分知ってます。

そして永続的な運営を叶えるためには、自分の心に素直になりそれを愚直に実行することが一番大事なんじゃないかな?

 

何度も往復して未経験のトラブルに対応するのは移動距離が多くて疲れる事も有るけど、些細なことをおろそかにせずに粛々と納品出来れば良いなーと思い実行してます。

 

もうこうなったら、売るのはストーブじゃなくて、「僕の姿勢が商品です。」( ー`дー´)キリッと言えるようになれると良いな~

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