ヒミエルストーブ

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見学のお客様

 
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ここ最近の猛烈な酷暑は異常です。

冷房設備と言えば小さなスポットクーラーしかない工場ではあまりの暑さで気力が3時くらいまでしか持ちません。

8月当初の予定は、お盆休みまでにご注文頂いているSD01をおおよその形まで完成させようと思っていたけど、納期が近いわけでもないから無理せずに作業を行いました。

見学のお問い合わせ

そんなこんなで作業をしていると、同じ県内に在住されている方から見学に伺いたいのですが今から大丈夫ですか?とお電話を頂いたのです。

 

勿論、全くOKなのですが、いかんせん工場には来客を想定したお茶やコーヒー、お菓子の部類が本当に一切なくて、有るのは水道水くらいなので急いで近所のスーパーへ行って飲料などを買い込みました。

 

工場へ帰って来た時には、ちょうどお客様が到着されていたので工場へご案内してお客様のお話をじっくりと聞かせて頂きました。

 

僕が凄く興味を持ったのは、お客様のストーブに関する希望です!

と言いたいところなんですが、もっと凄い話を淡々とお話になるので知らない間に小説の様なストーリーにぐいぐい引き込まれてしまいました。

4年がかりの土地造成

もともとは牧場だった土地を購入してからご自宅を建築するまで約4年の歳月を費やしたそうです。

最初は農業資格をとらないと土地を使えないので、6ヘクタールもの畑を自然農法で開墾し、農業委員会の抜き打ち検査でしっかりと営農していると言う判断を貰い、農業の資格を取得したそうです。

 

そして、ご自身で牛舎を解体し、何と一連の流れで建築士の免許まで取得されたそうです。

その後も、住宅予定地と接道の問題が発生したり、とにかく長い年月と幾つもの課題をひとつづつ乗り越えて新居を構える事が出来るようになったという話は一つの物語みたいに感じました。

 

不思議な事にヒミエルストーブのお客様には、経験がなくとも困難に直面したら問題をひとつずつ解決してゆけば何とかなるものですよと静かに話して下さる方が多いので、毎回エナジーを貰うんだけど、今回もその圧倒的な行動力とパワーに尊敬しちゃいました。

 

過去を振り返る

そういう文脈で自称すれば僕自身だって同じような物かと思いました。

 

最初は製品作りに没頭したけど、何が重要なパートで、どうすれば自分が望むような製品が作れるのか全く分からなかったです。

おまけに、製品を作る事ができたとしても、煙突の施工方法や全体を俯瞰的にプロジェクトを進めて行く経験が無かったので、一番最初は煙突施工を外注にお願いしていました。

 

5年前には友人に「煙突も含めたトータル施工が出来るようになればいいですね。」と言われたことも懐かしいな。

 

製品開発も3年以上費やしたし、その間100日働いて収益なんて赤字だから何のためにやっているのか数字だけみたら単なる趣味と思われても仕方ない期間です。

 

そんな間も気持ちが萎える事は一切なくて、着実に性能が上がって行く事が面白かったし、少ないけどご契約を頂くことで着実に現場経験を積み重ねて行けたので今では普通に工事を出来るまでになりました。

 

勿論僕一人の努力だけじゃなく、仕事を進めて行く間に知り合った同業者の応援や助言もあっての事なので、その辺りも含めた人的資本の増加が薪ストーブを作り始めた財産でしょうか。

 

まとめ

約5年前、僕が薪ストーブを作り始めた頃から去年まで鉄工所を営む友人からは

「売り上げにも繋がらない趣味を仕事にできるなんて羨ましいわ。」とよく言われていました。

 

そりゃ、注文も取れない製品開発に投資を続けているから遊びと思われても仕方ないかな。

でも、未来への投資って基本的にそんなものじゃないかと思うし、個人が僅か5年でここまで進めたのだから自分自身では結構満足しています。

 

そして、最近になって感じるのは短期的な販売を追うのではなく、もっと根源的な顧客のニーズにしっかりと焦点を合わせ課題を解決する事が一見遠回りの様に見えて実は王道かも知れないと考えています。

 

とかく世間では簡単に、早く、一般化された手法が好まれるし、成果が上がるのも事実です。

けれども、実はその奥に定量化出来ない大きな原理原則が有って、そこにアクセスする事で心の安定と幸せを感じる事が出来ると僕は確信しています。

 

これは数年にも渡るコーチング、合気道、関連書籍を読み漁って至った現時点での仮設だけと、多分当たっていると思っています。

 

そして、薪ストーブの話はそこそこに、こんな感じの話をお客様と話し込んでいると、見学はあっという間に終わっちゃいました。

 

 

 

 

 

 

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