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新築ショールームへKD01を納品

 
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連日気温が36度を超える猛暑日が続いていますが、KD01をご注文頂いていました兵庫県宍粟郡山崎町にある建築会社「大松建設株式会社」様の新築ショールームへ納品に行ってきました。

 

外壁塗装の足場が残っているタイミングで煙突施工を実施したのが1か月前くらい前で、室内の内装は石膏ボードの下地でしたが綺麗な壁紙とまっさらな杉板フローリングが敷き詰められて素敵な空間に仕上がっていました。

 

養生しすぎると言う事は無い

現場の床材は無垢の杉板だから迂闊にも道具やグリスの蓋なんかを落としちゃうと取り返しのつかない事になるので作業エリア+3尺くらい幅広に床の養生を行いました。

第一層にブルーシート

第二層に硬質クッション

第三層にべニア板

こうする事で、運搬時や組み付け時に発生するアクシデントによる床傷を防止してます。

こんな事気にせずにサクッと作業しちゃって何か一つでも傷つけるのが嫌だから毎回養生部材は余るくらい持参してます。

 

今回の現場はすごく大きいガラス戸が搬入口で、ガラス戸の重量だけで250㎏あるから

くれぐれも傷に気を付けてくださいと助言頂きました。

 

今回納品の大きなポイントは搬入方法の変更です。

前回までは本体床面に車輪を付けて運んでいたんですが、ちょっとした段差も超えられないから僅か数センチの炉台に乗せるのもしんどかったし、床面の遮熱版を現場で取り付けるのも手間が掛って面倒でした。

 

この、とりあえず思いついたことを実行してみて、感じた違和感を改善する作業が個人的には面白いと感じちゃう。

 

なので今回は炉台までは300kgに対応した台車で運搬して、室内に足場を組んでジャッキダウンする方法を試して見ました。

この方法だと前回は乗り越える事が出来なかった段差を比較的簡単に乗り越えることが出来るし、位置だしも以前の方法にくらべれば簡単かと考えたのです。

 

 

くさび式足場は色んな種類があるし、ネットでも売っているけど送料も含めた値段はコメリのネットストアで注文して近所のお店に引き取りに行くのが一番お得だと思います。

本体を搬入するまでの下準備として、床面養生の次にやぐらを組んで行きます。

この後は搬入口真横に軽トラを横付けしてクレーンで持ち上げてラダーレールの上を走らせてお部屋へ滑り込ませました。

忙しくて写真を撮影する時間は無かったです。

 

そしてこの後、やぐらの中へ台車を入れて吊り上げる準備に着手します。

一応工場で事前に現場の寸法を床に書いて、全ての工程を確認しているから実施できるのであって、ぶっつけ本番でドツボにハマらない様に準備は万全のつもりで臨んでいます。

 

前回までは250㎏対応のチェーンブロックを使っていて、ストーブが280㎏超だから時々過負荷防止装置が作動して持ち上がらない事が有ったので今回は500㎏対応品に変更したから余裕で持ち上がりました。

 

さて、ここで一つ問題が発生です。

炉台が鉄板なのは事前に分かっていたけど、綺麗に塗装されています。

ストーブを炉台へ直に置いて、微調整で引きずったら塗装に傷が入って見栄えが台無しになってしまいます。

 

他社施工で、せっかく石でカッコよく炉台を組んでいるのに横着な業者が床面を引きずり回してデカい傷跡を付けていた現場を見たことがあるので絶対そんな仕事は出来ないと考える僕が準備したのは。

引っ越し業者必携の「カグガスベール」

このスキー板みたいな樹脂の下に摩擦係数の少ない層が有って、ブルーシートの上を軽々では無いにしても、僕一人の力で床面に一切の傷をつける事無く動かす事ができる優れものなんです。

これは去年の9月に九州へ納品に行ったとき、地元の建築業者さんから教わりました。

 

おおよその位置が決まれば煙突を組み付けて行きます。

この時も作業する部分だけラップを切り開き、道具を仮置きする場所の養生は怠りません。

 

そしておおよそ組みあがった姿がこちら。

本体から横引きになる位置が通常より低いのは、建物のレイアウトの関係でどうしても避ける事が出来なかったからです。

この後、油圧ジャッキを使い片方ずつ持ち上げて床面のブルーシートと家具すべりを外し、ドアや外気導入を取り付けます。

 

新築の高気密住宅だから外気導入はしっかりとパイプバンドで止めました、そして本体と煙突の継ぎ目など気密を保たなくちゃならない部分はしっかりとコーティング加工を実施しました。

 

焚き付けテスト

今回は真夏だし、室内では電気屋さんが作業されていたので焚き付けテストだけ実施して10月末の寒くなった頃にもう一度巡行運転までのレクチャーに伺う事にしました。

 

もう組み上げてしまったから後はテストするだけですが、気になるポイントを挙げてみれば

本体からの立ち上がりが短いレイアウトからの横引き

そこからすぐに45度で2Mの斜め上り

そして外気温は36度

外気の気温が高くて煙突内部の温度の差が低ければ、立ち上がりがうまく行かない場合も有る。

 

等々が原因となって室内へ煙が逆流する、炎が大きくならず鎮火するなどの不具合が起こる可能性も否定できない。

 

 

とにかく細割の焚き付けを沢山準備して社長を筆頭に、先代社長、工場に在場されていた大工さんも立ち合いの元

燃焼テストを行いました。

 

結果はあっけないくらい順調に燃焼。

この状態を初めて見るお客様は何が凄いのか全く分からないと思うけど、想定していた不具合が1つも発生することなく自然に燃焼を継続する事ができました。

 

もう一つ行っている私の主力業務、工場機械の自動化保全も、全く不具合なく機械装置が連続で動くときは、まるで以前から普通に存在していたかと勘違いするくらい順調に動くのに、ちょっとでも不具合があれば途端にうまく行かないとの全く同じです。

 

約8Mの煙突トップからしっかり煙も抜けているし、ロケットストーブ特有の力強い引きも有りました。

 

不満点が見当たらないので、すごく普通。

けれど、この普通状態を作たのは忘れちゃうくらいの失敗と改善を積み重ねた結果得た成果だから、お客様とは違った角度で一人満足感に浸っていました。

 

まとめ

今回は僕の事前説明が不十分でお客様にご迷惑をおかけした事が一つあります。

遮熱壁の下地に、不燃材を使用してくださいとお願いしていたのですが、石膏ボードの表面に紙が貼っているプラスターボードで壁下地を施工されていました。

業者によってはOKなのかも知れないけど、紙が表面に張っているのがどうしても気になるので遮熱壁に使う瓦板を張り付ける間際のタイミングでケイカルへの張替えをお願いしました。

 

非常に失礼なタイミングだったかも知れないけど、自分の心に嘘を残したまま放置出来ないので意を決してお話したところ、快く変更して下さり本当に申し訳ございませんでした。

 

再発防止策に、資料を作って口頭ではなく事前に書面で伝えるようにしました。

これも失敗を生かす小さな改善の一つかも知れません。

 

僕一人の力じゃなくて、社長の松本さんを初めとする大工さんがお手伝いして下さったのでこうして無事設置する事が出来ました。

なにより、焚き付けを見学していた皆様がストーブを使った料理プランなんかを楽しそうに話されていたのが印象的です。

 

揺らめく炎には最新式の家電製品には無い、人の心を動かす何かしらのパワーがあるのではないかと改めて感じた納品でした。

 

それにしても、工場と違い背景がおしゃれになると高級感がぐっと増しますね。

床材は屋久島の無垢杉板、遮熱壁は瓦材とデザインはシンプルだけどこだわりの材料がしっかりと雰囲気を作り出す素敵な空間だとおもいます。

 

 

 

 

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