ヒミエルストーブ

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排気ダンパーの製作

 
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大体本体の製作が仕上がったので、排気経路の部品作成に着手しました。

ヒミエルストーブは吸気は全開で排気ダンパーを使って火力調節するので排気ダンパーは絶対に外す事の出来ないマストアイテムになります。

 

そして、メーカーにラインナップが無い場合は僕が仕切弁を追加工してダンパーを作ります。

 

今まで国産、メーカー名は日本だけど中国で作っている煙突のダンパーを取り扱って来たので、その中で良いと思った部分を追加工に取り入れてます。

 

基本的に市販の排気ダンパーでは排気を絞る弁の面積が少ないので、市販品で有ったとしても全て追加工してます。

取り付け時の直角が大切

出来上がりはこの姿を目指してます。

真上から見て排気操作レバーが真横になって、弁のポジションとレバーが一致するのが普通。

けれども、海外メーカーの製品なんかはジョイントの切り欠きと排気弁との割り付けが今一つしっかりしてなくて、排気弁の操作レバーが真横にセット出来ないモデルも存在します。

 

では、どのようにすれば正確に位置を出せるかと言えば、まず最初に煙突を組み付けます。

そして、レーザー墨出し器で煙突の中央を割り出してレバーの場所を決定します。

この後、定盤の上に乗せて、ハイトゲージで正確な中心を割り出した後ポンチを打ちます。

 

中心がずれてしまうと排気弁が煙突の内壁に衝突して回せなくなるから、この作業だけは絶対に間違える事が出来ません。

 

煙突の真ん中に穴が開いたら、ステンレスのシャフトを通してフィッティングを確認します。

任意の位置に弁をキープできる様ばねでシャフトを保持します。

 

こんな感じで圧縮したスプリングの摩擦力を使ってます。

シャフト、ワッシャ、割りピンとう全てステンレスを使い酸への耐食性を高めてます。

 

上から見ると隙間が少ないのが分るでしょうか?

市販のダンパーでは隙間が多すぎて僕が欲しい排気抵抗を作り出す事が不可能だったのでこの様な形状に落ち着きました。

この後ステンレスでスポット溶接して完成です。

 

そして、冒頭の写真に有る様にしっかりと操作レバーが真横に来る排気ダンパーが完成しました。

まとめ

通常のクリーンバーンストーブでは薪を長持ちさせようと思って排気ダンパーを絞りすぎれば途端に燃えなくなって煙がモクモク発生します。

なぜかと言えば、排気ダンパーを操作すると言う事は煙突内部に発生しているドラフト(マイナスの差圧)を少なく調整している事に他なりません。

 

ざっくりのたとえ話になりますが、煙突が換気扇の役割を果たしていて煙突が強力な上昇気流を発生させることにより空気を吸い込むのです。

そして排気ダンパーを閉じると言う事は換気扇の回転を落として吸い込む力を弱めているのと同義です。

 

上記の話に数値を付け加えれば、クリーンバーンの薪ストーブは巡行運転時大体-25paのドラフトが発生しています。

そしてダンパーを閉じる角度が増えるにつれ最大で-5paまで差圧が減衰します。

そして差圧が-5paの状態では空気の供給量が少なくなり、まともに燃える事が困難になります。

 

このあたりの話は結構面白くて、差圧計や温度ロガーを製品にセットしてデータを積み上げて行く事で見えてくるものが有ります。

SD01の製作が落ち着いて、時間があればその辺りの話もじっくりと書きたい気分。

 

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