煙突掃除と本体劣化をチェック
あっと言う間に2020年も今日で終わりです。
昨日から寒波が来襲しているので、お客様方は皆様ヒミエルで暖房を取って下さっていると思います。
そして、年末最後の仕事は煙突掃除のレクチャーの為兵庫県多可町にあるベロカフェさんへ出動してきました。
2人目のお客様
ベロカフェ様は僕のストーブをお買い上げ頂きました2番目のお客様で、昨シーズン目一杯暖房にお使い下さいました。
個人の住宅では比較にならない位の大空間を温める為、始業からずっと最大火力で運用を行いストーブの正面には人が座れない位ガンガンに焚くそうなので本体の摩耗がどのように進行しているのか興味がありました。
設計上は長寿命を狙っているけど、検証が出来ていなかったので結果に興味津々でした。
この空間をSD01と3台の石油ストーブで温めます。
そして、年末の休業日に合わせ煙突掃除をレクチャーすべくお邪魔しました。
容易に屋根へアクセスできるので、まずは本体周囲を十分養生した後、小雨の降る中屋根へ上がってドリルロッドで煙突内部を掃除しました。
雨の中での掃除だったので写真を撮影する余裕は一切なく、とにかく手早く終わらせました。
本体内部の掃除
ロケットストーブ構造ですので本体内部に煤や灰が堆積します。
それらのゴミを集塵機で吸うのですが、適度に柔らかいドリルロッドのシャフト先へワイヤーブラシをテープで止めて使用するのがとても使い勝手良かったです。
木の棒だと曲がらないですが、適度な柔軟性を利用してすべての掃除点検口をフル活用してしっかりと内部を掃除しました。
見学者の方からは、上の穴は鍋を置く位置ですか?とご質問頂きます。
それでもOKなんですが、本当の所は写真の様に掃除を行う穴で年に1度位集塵機でお掃除してください。
本体内部を徹底的に磨いてチェックしたところ、自分が検出できる範囲で劣化や割れ、摩耗等一切検出する事は有りませんでした。
個人住宅ではあり得ない火力で暖房しての結果なので、個人住宅では全く問題ないかと思いました。
唯一摩耗しているのは、ヒートライザー上の天板が熱により錆びが発生していました。
ここは一番高温になるのであらかじめ劣化を予測しており、穴が開く程に摩耗すれば鉄板を交換する事によりリフレッシュできます。
まとめ
見学にお越しくださったお客様から「何年持ちますか?」とご質問頂くことが有るのですが正直な所不明です。
工場で3シーズン使っている見本も、劣化を感じないので3年以上は確実なんですがそれ以上は使い込んで検証するしかお答えできません。
一番高温になる場所は700度以上になるから、鉄でに作れば1シーズン持ちこたえる事など出来ません。
1日中最大火力での運用でも、ヒートライザー内部は出荷時の形状を保っていたし、過酷な熱環境を想定し長寿命を狙って作り込んでいます。
オーロラ炎の為に一番熱くなる部分にエアーの吹き出し口を作ったり、炎の通路へダンパーを付けたりしていないシンプル設計なので今後もご愛用頂けると確信しました。
この様にヒミエルストーブは販売後も実機を検証する事により設計と現象を比較して製品開発に生かしております。
最後に
今年も私のブログを読んで下さり本当にありがとうございます。
お陰様で月間PVは2.6万を超え、ブログの読者様からも多くご注文頂けるまでになりました。
有難い事に2021年度納品分は秋まで予約が詰まっており、ご用意出来るのは僅かとなっております。
また材料費の高騰および部品点数の増加の為、2022年度納品分から値上げを行います。