高低差のある搬入を成し遂げ山梨県へ納品完了
前日までの土砂降りが嘘のように晴れ渡る中、長い間の懸案であった未舗装で高低差の大きな現場へいざ出陣です。
いやー残雪の残る景色が美しく、思わず車を止めて写真を撮っちゃいました。
搬入準備
下見も含め通算4度目の現地訪問。
まずはこの現場の次に納品するストーブと、クサビ足場を下ろして荷物を整理します。
今日収める製品は足場を組みやすい位置へ移動していざ参らん。
後はトラックを土の場所へ移動してバックで接近。そんな簡単に話は終わらず、まずはスコップを使いなるべく凹凸がなくなるように地形をなだらかにならします。
一見なんて事ない段差でも、トラックで乗り上げると恐怖を感じるくらい傾くのでとても大事な作業なんです。
地面を左右均等に水平を取らないと後でリカバリできないから何度も前進と後退を繰り返してベスポジに収まるように調整して行きます。
今回は車体左側が低かったので歩み板を2枚に角材を噛ませて嵩上げしました。
また、ドロが噛み込んでタイヤの摩擦が下がると斜面を登る事ができなくなるので車輪の幅に歩み板を並べ真っ直ぐ後退する事を心がけました。
上記作業を何度も繰り返しやっと搬入口前まで接近完了です。
この後、水平を出しながら足場を組んで行きました。
いかんせん、傾斜地での足場組み付けが初めてなのでかなり苦戦しました。
水平がしっかり出ていなければ、台車が脱輪する恐れがあるのでシビアに調整してたら1時間以上費やしてしまった。
ここまで出来上がると、後は室内へ導くだけなのであっという間の作業です。
なんでも一緒ですが、目立たない下準備に多くの時間を費やすし、日常生活でこのような作業を経験することもないから、いくら時間を費やしても良いので1つづつ確実なステップを積み重ねる事ばかり考えていました。
1人で作業している中、約300kgあるストーブを落っことしたら良くて製品の作り直し、最悪僕が病院送りになるのでとにかく安全第一を優先しました。
ここまでの作業でちょうどお昼休みになり続きは午後からです。
炉台の上に下ろした後はいつものルーチンで製品を組み付けて行きます。
そして部品をくみつけた後、施主様へ使用方法のレクチャーを実施します。
ヒミエルストーブは独特な運用方法が必須なので、設置しただけじゃ全く使いこなせません。
今回は約3時間弱を費やしスタートから理想的な巡行運転状態までを実演して現場を後にしました。
まとめ
3月の現場と今回で未舗装路に対する知見を積むことが出来たのは大きな収穫です。
とにかく滑り止めと水平を保つ装備にスコップを準備していないと全く身動きできないから下見の時点で現場を見切る力量が必要なんだけど、今まではそんな経験のない素人だったので不安感が大きかったです。
今回は使わないかもしれないけど、思いつく限りの装備を持ち込んでいました。
そのくらいでダートの納品はちょうどいいと思うし、泥で滑る現場は本当に怖いです。
前日は1日中の土砂降りだったけど、施工時は気持ちの良い風の吹く晴天でした。
納品を終えて、お腹も空いたので通り道にあるトンカツ屋さんで一番のおすすめを注文し1人で無事の納品をお祝いしました。
そして、食事を終えて店を出ると雨が降ってきました。
今回も雨の合間を縫って行動できたので本当に僕はラッキーです。
そして、長い間思い悩んでいた現場が終わってしまい、ほっと一安心なのと、もう終わってしまったのかと言う一抹の寂しさを感じる夕方でした。